研究課題/領域番号 |
16K21637
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
医学物理学・放射線技術学
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 |
研究代表者 |
田島 英朗 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構, 放射線医学総合研究所 計測・線量評価部, 主任研究員(定常) (70572907)
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研究協力者 |
山谷 泰賀
吉田 英治
錦戸 文彦
アブデラ アハメド
岩男 悠真
赤松 剛
脇坂 秀克
小尾 高史
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2017年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | PET / 画像再構成 / 減弱補正 / 同時推定 / Time of Flight / 深層学習 / 脳機能イメージング / 認知症診断 / 脳PET / ヘルメットPET / 認知症 / アルツハイマー / 同時推定法 / 頭部専用PET / モンテカルロシミュレーション / 診断装置 / 高感度 / 低コスト |
研究成果の概要 |
脳PETによる認知症などの早期診断を普及させるためには、高性能でコンパクトかつ低コストで検査の負担の少ない頭部専用PET装置開発が重要である。PET検査において、正確な診断を行うためには、生体内での減弱の影響を補正する必要があるが、CT画像などの形態情報を含んだ画像が必要であり、そのための機構をコンパクトな装置に組み込むのは困難である。そこで、本課題ではPETの測定データのみから減弱の補正が可能な手法を提案し、基礎検討を行った。その結果、高い時間分解能を達成可能な頭部専用PET装置においては、PET画像と補正データの同時推定手法と深層学習を組み合わせることで、定量測定が行える可能性が示された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
時間情報を用いたPETは、測定対象が大きいほど効果が高いため、主に全身用装置において研究開発が進められてきたが、TOFヘルメット型PET装置のような頭部専用かつ高時間分解能装置を対象とした点に新規性と学術的意義がある。 高齢化社会において認知症対策は喫緊の課題であり、早期診断によって発症を遅らせたり、抑えたりできる可能性がある。本課題の成果により、低コストな普及型の頭部用PET装置開発が加速され、多くの人が認知症の早期診断の恩恵を受けられるようになると期待できる。
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