研究課題/領域番号 |
16K21652
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
感染症内科学
疫学・予防医学
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研究機関 | 国立研究開発法人国立国際医療研究センター |
研究代表者 |
早川 佳代子 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, その他 (70646778)
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研究協力者 |
大曲 貴夫 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等, センター長
秋山 徹 国立研究開発法人国立国際医療研究センター研究所, 感染制御研究部病原微生物学, 研究室長
長島 麻希 国立研究開発法人国立国際医療研究センター, その他部局等
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2017年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | カルバペネム耐性腸内細菌科細菌 / カルバペネム / 多剤耐性 / 多剤耐性菌 / 薬剤耐性 / カルバペネマーゼ |
研究成果の概要 |
計9施設の88症例から90例のCREが同定された。カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌(CPE)は27検体(25症例), Non-CPE (NCPE)は63検体(63症例)であった。CPEは主にE. cloacae (10検体),肺炎桿菌 (6検体)より検出され、NCPEは主にE. aerogenes (34検体),E. cloacae (15検体)より検出された。CPEはずべてblaIMP陽性であった。CPEの症例はNCPEに比し,高齢で尿カテーテルや経鼻胃管の使用例が有意に多かった。院内死亡率・30日死亡率は両者で同様であったが,CPEの検出症例のほうが検出後の在院日数が長い傾向にあった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
CPEとNCPEでは臨床疫学的特徴が異なることが示唆された。カルバペネムの曝露歴や医療デバイスの使用歴は有意にCPEで多く、また、CPEのほうが高齢で合併症のある患者に多かった。死亡率や感染率(保菌でなはく)は両者で同様であったが、検出後の在院日数はCPEで高い傾向があり、カルバペネムの耐性に至る微生物学的要因の同定(即ちCPEか否か)は院内感染対策や抗菌薬適正使用の判断を行う上でも重要と考えられた。
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