研究課題/領域番号 |
16K21669
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
食生活学
子ども学(子ども環境学)
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研究機関 | 国立保健医療科学院 (2018-2019) 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター (2017) 国立研究開発法人国立成育医療研究センター (2016) |
研究代表者 |
越智 真奈美 国立保健医療科学院, その他部局等, 研究員 (00749236)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 子どもの健康格差 / ライフコース / 縦断調査 / 施策評価 / 食習慣 / 野菜摂取 / 肥満予防 / 子どもの貧困 / 自治体 / 食育 / 肥満 / 貧困 / 健康の社会的決定要因 / 生活環境 |
研究成果の概要 |
都内1自治体における全区立保育園児を対象とした横断調査(2014~2017年の4回)および区立小学校1年生を対象とした縦断調査(2015、2016年)のデータを用い、就学前の食習慣が、子どもの野菜摂取量や健康状態にどのように関連するかを検討した。自治体で取り組む野菜摂取促進事業について認識している保護者や、野菜を毎食摂取する子どもの割合は経年的に増加した。分析結果より、食事の始めに野菜を食べる習慣のある子どもは、他の食品群から食べる子どもと比べ野菜の摂取量が多く、また過体重になる傾向が抑えられることが示された。就学前の食習慣指導が、小児期の食習慣形成と肥満予防に有効となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、食事の始めに何を食べるかという食習慣と、小児の食事摂取量および健康状態との関連について、一自治体における大規模な横断・縦断データを用いて明らかにした点に学術的意義がある。生涯を通じた生活習慣病予防の観点から、小児期において適切な食習慣を形成するためにどのような食習慣指導が有効かを示唆した点で社会的な意義がある。また子どもの食習慣は、保護者の食習慣に関する認識や行動、世帯背景によって影響を受けたことから、保護者自身の食習慣の変容も視野に入れた施策が重要となることが示唆された。
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