研究課題/領域番号 |
16K21681
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
地球・資源システム工学
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
星野 美保子 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (10549885)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 重希土類資源 / アパタイト / リン鉱石 / 重希土類元素 / リン / リン資源 / HREE資源 / リン鉱石資源 / リン酸 / ポテンシャル評価 |
研究成果の概要 |
本研究ではリン酸の生成過程の副産物としての希土類の回収を目指して、希土類の抽出および吸着試験を実施するためにBlockspruit鉱徴地をはじめとする5地域の希土類鉱石に産出するアパタイト選鉱物を作成した。それらの選鉱物に対して、REEの抽出および吸着試験を行ったところ、2Mの硫酸を使うことで7割程度の重希土類を回収できることが明らかとなった。これは、実際のリン酸の製造フローにほとんど影響せずにアパタイトから副成分として重希土類が回収できることを意味し、重希土類資源としてアパタイトが非常に有望であることを示す結果である。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により、超苦鉄質岩に伴われるアパタイトが重希土類を多量に含有し、そのようなアパタイトから希土類を抽出・回収できることが明らかとなった。これは、日本独自の重希土類供給ルートと希土類抽出技術の開発につながり、一部の国による重希土類資源の独占を事前に防ぐことを可能にする。また、アパタイトは世界各地のリン鉱床に大量に産出しており、新規の鉱山を開発することなく、環境負荷や鉱山開発費をはるかに低く抑えることができる。さらに、モナズ石のような希土類鉱物に比べて、重希土類含有アパタイトはU・Th含有量が極めて小さく、重希土類の抽出や精錬の副産物として発生する放射性廃棄物を減量することも出来る。
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