研究課題/領域番号 |
16K21716
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
土木環境システム
地球・資源システム工学
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研究機関 | 福岡県保健環境研究所 |
研究代表者 |
平川 周作 福岡県保健環境研究所, その他部局等, 研究員 (90527623)
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研究協力者 |
古賀 智子
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2018年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2018年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2017年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2016年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 微生物群集解析 / 次世代シーケンサー / 廃棄物 / 最終処分場 / 浸透水 / 16S rRNA / 廃棄物処理 |
研究成果の概要 |
廃棄物最終処分場では、埋立地内部の微生物反応が変化することにより、有害ガスの発生や浸透水の水質悪化に至ることがある。そこで、次世代シーケンサーを用いて浸透水の微生物群集構造を解析し、廃棄物最終処分場の評価手法への適用の可能性を探った。複数の異なる廃棄物最終処分場の浸透水を対象に微生物群集を解析した結果、優占する埋立廃棄物の種類や水質の有機物及び無機イオン成分が微生物群集構造に影響を与えると推測された。本研究により、廃棄物最終処分場における埋立地内部の状態や浸透水の水質変化を把握する指標として、微生物群集構造を利用できる可能性を示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では、実際に稼働中の廃棄物最終処分場を対象として、浸透水の微生物群集構造を明らかにし、水質や埋立廃棄物の影響を受けて変化する可能性を示した。特に、掘削調査による埋立廃棄物の組成情報を利用できたことから、実際の環境をより良く反映した解析結果が得られたと考えられる。 廃棄物最終処分場において、既に埋め立てられている内部の状態を把握することは極めて困難である。しかし、埋立地の内部を把握できれば、有害ガスの発生や浸透水の水質悪化による災害や汚染の防止に有効である。本研究は、浸透水を用いて埋立地内部の状態を把握する手段として、微生物を指標として活用するための基礎データを提供した。
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