研究課題/領域番号 |
16KK0016
|
研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
|
配分区分 | 基金 |
研究分野 |
環境政策・環境社会システム
|
研究機関 | 福岡女子大学 |
研究代表者 |
嶋田 大作 福岡女子大学, 国際文理学部, 准教授 (40527876)
|
研究期間 (年度) |
2017 – 2019
|
研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
|
配分額 *注記 |
14,950千円 (直接経費: 11,500千円、間接経費: 3,450千円)
|
キーワード | 先進国型コモンズ / 費用負担 / 制度 / 過少利用 / 地域資源 / 農業 / 林業 / ノルウェー / 市場 / 2次的自然 / 森林 / コモンズ / 万人権 / 環境政策 / 自然資源 |
研究成果の概要 |
本研究では、旧来の農村型社会でコモンズが有していた環境保全機能を、現代の先進工業国でいかに維持再生するかという問題意識のもと、近代化や産業化といったコモンズ外部で起こった変化に対してコモンズはどう適応してきたのか、という問いに取り組んだ。先進工業国の中でも比較的活発にコモンズが利用されているノルウェーを対象に、ノルウェー人研究者と共同で、調査を実施した。その結果、市場に適応することによって、コモンズの原理を守ってきたことが明らかになった。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
コモンズは、地域自然資源の持続可能な管理利用制度であるとして、近年、世界的に注目されている。コモンズ研究の世界的潮流は、ノーベル経済学賞受賞者のオストロムらの研究に代表されるように、コモンズの過剰利用をいかに回避できるかという、ハーディンのコモンズの悲劇論に端を発するものであった。 しかし、先進工業国のコモンズで問題となっているのは、近代化や工業化の過程で、地域の自然資源が利用されなくなってしまうという過少利用問題である。本研究は、先進工業国のコモンズを分析する上で新たなアプローチを提示した点で、学術的意義及び社会的意義を有する。
|