研究課題/領域番号 |
16KK0026
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
言語学
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
江畑 冬生 新潟大学, 人文社会科学系, 准教授 (80709874)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2020
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
11,700千円 (直接経費: 9,000千円、間接経費: 2,700千円)
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キーワード | 記述言語学 / 言語類型論 / 対照言語学 / チュルク諸語 / ツングース諸語 / 形態法 / 証拠性 / 膠着性 / 言語接触 |
研究成果の概要 |
本研究課題では北東ユーラシア地域に分布する未解明言語を研究対象として,これら諸言語が相互に影響を与えながらその文法構造を変えていった過程に関して,記述言語学と対照言語学を手段として解明する試みを行った.同地域の言語のうち,特にサハ語・トゥバ語・ハカス語(チュルク諸語)およびエウェン語・エウェンキー語(ツングース諸語)に焦点をあて,形態音韻規則の規則性・文法形式の義務性・形態法上の特徴・証拠性関連接辞の用法・膠着性の度合いに関する地域類型論的研究において新たな成果を得た.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新潟大学で開催した二度の国際学術大会では,日韓中露の研究者による最新の知見を交換することができた.2018年の韓国言語学会夏季大会(忠南大学)と2019年の第14回国際アルタイ学会(全北大学)での口頭発表と質疑応答により,韓国のチュルク諸語・ツングース諸語の研究者からのレビューを受けることができた. 金周源「韓国のアルタイ諸語研究の現状と展望」を翻訳・出版することにより,韓国のアルタイ諸語研究の蓄積と進展を日本の研究者らに紹介することができた.今後も引き続き,北東ユーラシア地域の消滅危機に瀕した少数民族言語の解明という課題に日韓の研究者が連携して取り組むことが見込まれる.
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