研究課題/領域番号 |
16KK0041
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
芸術一般
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
神岡 理恵子 早稲田大学, 文学学術院, その他(招聘研究員) (10454000)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2022
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
12,870千円 (直接経費: 9,900千円、間接経費: 2,970千円)
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キーワード | ソヴィエト非公式芸術 / ソ連 / 亡命ロシア人 / ロシア文化 / アーカイヴ / オーラルヒストリー / 現代美術 / ロシア / ソ連非公式芸術 / ソ連非公式文化 / ロシア芸術 / ロシア現代美術 / エスノグラフィー / コンセプチュアリズム芸術 / 亡命ロシア文化 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、ソヴィエト非公式芸術の作品や資料が、当事者たちによる現在進行形の活発な創作活動が展開されるなかで、どのように歴史的に位置づけられ、アーカイヴ化されていくのか、芸術家たちへの聞き取り調査とアーカイヴ構築の現場両方から調査した。ロシアと国外との拠点を結ぶアーカイヴ・ネットワークが構想された当初、中心となるロシアとアメリカの関係先で実態を調査し、当事国以外のニーズや利便性についても提案した。創作活動が歴史的に位置づけられていく過程について、当事者である芸術家たちにも聞き取り調査を行い、充実したオーラルヒストリー資料を得られ、国内外での成果報告に反映することができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ソヴィエト非公式芸術研究の主導的役割を担い、充実したアーカイヴを構築しつつあるロシア本国および米国の主要拠点において、その中心となる研究者たちの協力のもとで調査・研究を実施したことで、当該国でない立場からも資料公開への発展的な視点を示すことができた。また非公式芸術の担い手でかつての第3波亡命芸術家たちの世代交代が進むなか、引き続き当事者に聞き取り調査をおこない、一連の活動が歴史化されるプロセスへの反応を含めた記録資料を集積できた。ロシアによるウクライナ軍事侵攻で亡命第4波が進行しつつあるが、当課題で蓄積された資料や成果が今後の動向を読み解く一助となることを願う。
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