研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
本国際共同研究においては,基課題となる代数的符号理論の研究課題のうち,マトロイドと関連した研究に焦点を絞り,それぞれを発展課題へと進展させることで,主に以下の成果を得ることができた.(1) 弱アフィン符号の関連符号であるパワフル集合について,公理化や双対パワフル集合の導入および拡張構成をもとにして,非線形符号の構成をおこなった.(2) マトロイドの最小被覆数の上限界式およびその等号が成立するマトロイドの構成をおこなった.
符号理論とは,デジタル情報を伝送または記録する際に生じる誤りを理論的に訂正するための誤り訂正符号の理論であり,その代数構造に着目して数理的研究をおこなうことが代数的符号理論である.本国際共同研究において得られた研究成果については,主に誤り訂正能力の高い非線形符号の構成法や秘密分散共有法や暗号理論等の情報セキュリティ分野において情報の秘匿化に有用なマトロイドの構成法を提案することで,今後の高度情報化社会におけるIoTやデータサイエンス分野への貢献が期待される.
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すべて 国際共同研究 (2件) 雑誌論文 (1件) (うち国際共著 1件、 査読あり 1件) 学会発表 (4件) 備考 (1件)
Designs, Codes and Cryptography
巻: 88 号: 8 ページ: 1503-1519
10.1007/s10623-019-00688-9
https://www.fast.kumamoto-u.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2018/04/keisuke_shiromoto.pdf