研究課題/領域番号 |
16KK0149
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
建築構造・材料
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研究機関 | 名古屋大学 (2022) 京都大学 (2016-2017) |
研究代表者 |
荒木 慶一 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (50324653)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2022
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
14,040千円 (直接経費: 10,800千円、間接経費: 3,240千円)
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キーワード | コンクリート / 複合部材 / 力学モデル / マルチスケール / 超弾性合金 / 形状記憶合金 / 無機材料 / マルチスケール力学 |
研究成果の概要 |
大地震後のコンクリート構造物の機能維持の実現に向け、地震時に変形が集中する塑性ヒンジ部の主筋を超弾性合金(大変形後も荷重を除くだけで変形が回復する合金)で代替する構造の開発を進めている。本課題では特に新しく開発中の銅系超弾性合金を主たる対象として、ミクロ組織と力学特性や腐食特性との関係を調査した。また、得られた力学特性をもとに、他部材との接合を行うための手法を新たに開発した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
大地震後の構造物の機能維持の実現は、地震国である我が国において喫緊の社会的要請である。この要請に応えるべく、超弾性合金を住宅などの建築物や橋梁などの土木構造物に適用する研究を展開している。本課題では、機能維持の実現に向けたキーマテリアルとなるポテンシャルを持つ新しい銅系超弾性合金を対象として、材料のミクロ組織と力学特性を明らかにした。また、得られた力学特性に基づき、従来の超弾性合金で課題となっていた他部材との接合方法を新たに開発した。これらの成果に基づき、米国において銅系超弾性合金を用いた橋梁の建設に向けた国際共同研究プロジェクトが始動するなど、社会実装に向けて大きな進展が得られた。
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