研究課題/領域番号 |
16KK0167
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研究種目 |
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
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配分区分 | 基金 |
研究分野 |
植物保護科学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
中原 健二 北海道大学, 農学研究院, 講師 (90315606)
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研究期間 (年度) |
2017 – 2019
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
12,480千円 (直接経費: 9,600千円、間接経費: 2,880千円)
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キーワード | カルモジュリン様タンパク質 / ウイルスRNAサイレンシング抑制タンパク質 / 植物ウイルス / ウイルス防御機構 / キュウリモザイクウイルス / 2b / 葉緑体外包膜タンパク質 / 全身獲得抵抗性 / 免疫学 / 植物 / 病理学 |
研究成果の概要 |
ウイルスのRNAサイレンシング抑制タンパク質(RSS)との相互作用を介したウイルス防御遺伝子に関わるカルモジュリン様タンパク質(CML)を同定するために、キュウリモザイクウイルスのRSSである2bと親和性のあるCML探索し、CML43を含む6つのCMLが2bに結合した。CMLによるウイルス防御の分子メカニズム解明のため、CML43と結合する内生因子のスクリーニングを行いシロイヌナズナcDNAライブラリーから2つの遺伝子が同定された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我々は以前の研究でウイルスRSSをオートファジーによる分解に導く宿主CMLを介したウイルス防御機構と、それが全身獲得抵抗性にも関わることを報告した。本研究で、ウイルスRSSと複数のCMLが直接結合して相互作用していることを明らかにし、それらのCMLの下流で働く内生宿主因子を同定することができた。これらの成果は、CMLを介したウイルス防御機構や全身獲得抵抗性の分子メカニズムの解明のためにキーとなる知見で、実際、その後の研究で興味深い成果を上げつつある。そして、その成果は農産物生産のための病害防除に貢献することが期待される。
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