研究課題
国際共同研究加速基金(国際共同研究強化)
消化管間質性腫瘍(GIST)は稀な疾患であるが、再発をきたす悪性疾患である。腫瘍径や核分裂像などに規定される再発高リスク群はイマチニブによる術後補助療法が推奨されているが、分子生物学的バイオマーカーは存在しない。GIST細胞株でイマチニブ耐性株を樹立後、網羅的解析にてFBXW7を同定した。日米共同で約300例のGIST臨床検体を集積し、FBXW7の発現を確認した。FBXW7低発現は予後不良であり、とくに高リスク群ではFBXW7低発現が予後を占う因子であった。本研究はGISTにおいてFBXW7が再発予測因子であるとともにイマチニブによる補助療法の耐性のバイオマーカーになりうることを示した。
消化管間質性腫瘍(GIST)は稀少腫瘍であるが、再発をきたす悪性疾患である。現在は腫瘍径などで規定されるリスク分類に従い、イマチニブによる術後補助療法が推奨されているが、様々な有害事象や高額な薬剤でもあるため、適切な患者選択が必要である。本研究ではがん抑制遺伝子であるFBXW7に着目した。希少腫瘍のため日米共同で約300例のGIST検体を集積し、FBXW7の発現を確認した。とくに高リスク群ではFBXW7低発現が予後を占う因子であった。GISTにおいてFBXW7が再発予測因子であるとともにイマチニブによる補助療法の耐性のバイオマーカーになり、既存のリスク分類を凌駕しうる因子であることが示された。
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すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (10件) (うち国際学会 4件)
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