研究課題
基盤研究(B)
本研究では、世界的な農業国であるブラジルのサンパウロ州を対象に、食糧・バイオエタノール生産の持続可能性について、それらの主成分である窒素の循環を基軸に評価を行った。その結果、以下の成果が得られた。1)農業流域を対象に、現地観測により地下水・地表水中の窒素動態を明らかにするとともに、土地利用別の窒素収支を定量的に評価した。2)農地・都市域を含むティエテ川流域を対象に、水文流出モデルにより窒素流出量を定量的に評価した。3)人文社会環境の地域的差異を考慮し、サトウキビ生産を取り巻く持続可能な社会の構築と環境負荷とのバランスに関する考察を行った。以上を踏まえ、ブラジル農業の持続可能性を評価した。
本研究では、食糧・エネルギーの生産が世界的にも著しいブラジルを対象に、農作物およびバイオエタノール生産の持続可能性について、「窒素循環」に着目するという従来に無い新たな視点で評価を実施した。特に、農業の持続可能性を低めるストレス要因として、現地での窒素循環問題(汚染や温室効果ガス排出、土壌からの窒素収奪傾向など)について明らかにするとともに、人文社会的な動向などにも注目し、ブラジル農業の持続可能性を評価した。そのため、得られた成果は学術的に独創性の高い内容であるとともに、ブラジル国内にとどまらず、今後諸外国との輸出入を含めたグローバルな窒素循環を評価していくうえで貴重な研究成果であるといえる。
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