研究課題/領域番号 |
16KT0042
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
紛争研究
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
岡田 勇 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (00650649)
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研究分担者 |
村上 勇介 京都大学, 東南アジア地域研究研究所, 教授 (70290921)
西川 由紀子 名古屋大学, 国際開発研究科, 教授 (70584936)
日下 渉 名古屋大学, 国際開発研究科, 准教授 (80536590)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 13,000千円 (直接経費: 10,000千円、間接経費: 3,000千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 抗議行動 / 地域間比較 / ボリビア / モンゴル / カンボジア / サーベイ実験 / 抗議運動 / ラテンアメリカ / アジア / 東南アジア / 紛争研究 |
研究成果の概要 |
本研究は、①抗議参加について、②統一した理論枠組みおよび分析デザインを用いて、③アジアとラテンアメリカの地域間比較を行ったものである。管見では、類似のテーマに取り組んだ研究は存在しないが、抗議行動についての地域間のステレオタイプに挑戦する試みである。具体的には、ボリビア、カンボジア、モンゴルという異なった背景を持つ3カ国で独自のサーベイを行った。多くの点で異なった背景を持つ国家間の比較であるが、共通する争点イシュー(土地問題)と理論枠組み(国家の役割)を立て、検証を行った。極めてレアな比較研究デザインであることから、時間をかけて複数の国際学会で報告を行い、英文ジャーナルへの投稿を予定している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、これまでに世界複数地域・複数国で実施されたサーベイが陥りがちな欠落変数バイアスに対処するものであり、実験的な手法を取り入れた点に意義があると考えられる。従来のサーベイでは、異なった条件下での効果の不均質性(effect heterogeneity)について、無数の背景条件の中からアドホックに要因を仮定して検証するものであったが、高い異質性が想定される中でそうした検証が果たして妥当なのかという疑問があった。こうした懸念は、背景条件が大きく異なる複数地域の比較研究ではより高く、「地域研究」の存在意義でもあったといえよう。本研究はそうした検証方法の課題について一石を投じるものと言える。
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