研究課題/領域番号 |
16KT0085
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
グローバル・スタディーズ
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
小澤 弘明 千葉大学, 国際教養学部, 教授 (20211823)
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研究分担者 |
崎山 直樹 千葉大学, 国際教養学部, 講師 (10513088)
佐々木 綾子 千葉大学, 国際教養学部, 講師 (20720030)
水島 治郎 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (30309413)
福田 友子 千葉大学, 国際教養学部, 准教授 (40584850)
伊藤 尚子 千葉大学, 大学院看護学研究科, 特任准教授 (60583383)
後藤 弘子 千葉大学, 大学院社会科学研究院, 教授 (70234995)
周 飛帆 千葉大学, 国際教養学部, 准教授 (80270867)
宮國 康弘 千葉大学, 予防医学センター, 特任研究員 (90734195)
五十嵐 洋己 千葉大学, 国際教養学部, 助教 (90768300)
赤崎 美冬 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老年学・社会科学研究センター, 外来研究員 (20830136)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
2018年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2017年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2016年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
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キーワード | ソーシャルキャピタル / 移民 / 難民 / 人身取引 / 国際移動 / 人の移動 |
研究成果の概要 |
本研究は、移民、難民、人身取引の3つの形態で国際的に移動する人びとに焦点を当て、当事者のソーシャルキャピタル(社会と地域における人びとの信頼関係・結合関係・規範)と、移住者の就労状況、生活状況、健康状態を調査し、両者の相関関係の解明を目的とした。 その結果、多くの調査対象者が地域の日本人との接点や交流がない、情報を得る回路が限定されている、心と身体の双方に不安を抱えている、給与や仕事について満足度が比較的低いことが明らかになった。そこから、特に就労と健康における脆弱性が判明し、就労、教育、生活のそれぞれの場において信頼関係を作り出すような仕組みを構築することが必要だ、という結論を導き出した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は、移住者の客観的状態を明らかにするだけでなく、移住者自身の主観的な満足度を分析することによって、ソーシャルキャピタルの社会統合機能を調査する方法を確立した。また、生活満足度の向上のためには、日本人との関係性の構築・密接化が重要な役割を果たすことが明らかとなった。 本研究の分析を通じて、制度や政策面における改善だけでなく、地域社会の住民間の関係性を改善していくことが必要であることが明らかとなった。特に、留学生を専門学校や大学の中だけで教育するのではなく、地域社会の中で専門性を発揮できる可能性をもった主体として育成していくことが重要であるという論点を示すことができた。
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