研究課題/領域番号 |
16KT0163
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
遷移状態制御
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研究機関 | 埼玉大学 (2019) 大阪大学 (2016-2018) |
研究代表者 |
中村 亮介 埼玉大学, 理工学研究科, 非常勤研究員 (70379147)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2018年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2017年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2016年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 赤外レーザ / 光受容タンパク質 / 赤外レーザー |
研究成果の概要 |
これまでの研究により、タンパク質は準安定構造間を遷移することで機能を発現することが明らかになってきた。本研究の目的は、遷移状態における水素結合ネットワークの役割を明らかにするとともに、中赤外光照射による遷移状態制御を実現することである。 反応トリガー光、高強度中赤外光、広帯域プローブ光を組み込んだ高感度時間分解分光システムを構築し、光受容タンパク質に対して中赤外光照射の効果を精密に計測した。中赤外照射による明確な信号変化は確認できたが、解析の結果、電子励起状態や反応中間体の寄与は見られなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
タンパク質に光を照射することで、その機能性を向上させたり、抑制したり、あるいは本来とは全く異なる機能を発現することができれば、創薬・医療応用に対する新しいストラテジーを描くことができる。本研究では、タンパク質機能の光制御に関して、準安定状態および準安定状態を制御していると予想される水素結合ネットワークに着目した。赤外光によって、水素結合の構造を変調し、それによってタンパク質の機能を制御できるのではないかという仮説を立てた。結果を得るまでには至らなかったが、仮説検証に必要な様々な要素を明らかにすることができ、今後の研究へと展開する素地ができた。
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