研究課題/領域番号 |
16KT0183
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 特設分野 |
研究分野 |
グローバル・スタディーズ
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
小坂 康之 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 准教授 (70444487)
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研究期間 (年度) |
2016-07-19 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
4,810千円 (直接経費: 3,700千円、間接経費: 1,110千円)
2019年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2018年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2017年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2016年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
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キーワード | 外来植物 / 中南米原産 / ラオス / カンボジア / 東南アジア大陸部 / 外来種 / 生物学的侵入 / 環境 / 植物 |
研究成果の概要 |
東南アジアのラオス、ベトナム、カンボジアでは、中南米原産の外来植物が、二次林、道路脇、河岸などに優占し、在来植生を大きく変容させ、生業活動に正負の影響を与えていた。中南米原産の外来植物は、除草困難な厄介者として認識されることもあれば、同じ植物が民間薬や野菜として利用される事例も確認された。調査地における主要な外来植物は、19世紀以降の植民地化と戦争、人や家畜の移動、道路建設、焼畑耕作、栽培植物の導入にともなう、意図的あるいは非意図的な要因による移入が推察された。外来植物は移入当時の社会に影響を与えた出来事にちなんだ名前で呼ばれ、その出来事が植生景観に記憶として埋め込まれる事例も確認された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
外来生物による環境への影響や、外来生物に対する人々の認識は、種や時代や地域によって異なる。IUCNは「世界の侵略的外来種ワースト100」を定め、世界各地に一律に注意を喚起しており、その意義は認めるものの、ある侵略的外来種が異なる地域で環境や生業に同じ影響を与えるとは限らない。本研究は、外来植物の優占する東南アジアの植生環境の実態を明らかにし、その利用管理について地域性をふまえて考察した点で、東南アジア大陸部の環境保全に寄与するものである。
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