研究課題/領域番号 |
17340067
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
駒宮 幸男 東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (80126060)
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研究分担者 |
佐貫 智行 東北大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (70323491)
吉見 弘道 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 准教授 (90044784)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,920千円 (直接経費: 15,200千円、間接経費: 720千円)
2007年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2006年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
2005年度: 6,600千円 (直接経費: 6,600千円)
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キーワード | TOF測定器 / 光電子増倍管 / BES-II実験 / 国際リニアコライダー・ILC / Belle / 飛行時間測定器 / 青色半導体レーザ / BES-III / BEPC-II |
研究概要 |
この研究は近い将来の加速器実験で用いる粒子識別のための測定器のうちTOFシステムに関しての開発研究である。とりわけ中国・北京の高能研究所では、電子・陽電子相互衝突加速器BEPCがBEPC-IIにアップグレードされ、ルミノシティーが増強され、そこでの測定器BES-IIも新たな測定器BEPC-IIIにアップグレードされた。本研究では、BES-IIIのTOF測定器システムの設計を行なった。またTOFで用いる光電子増倍管選定や実際に実験に用いる500本以上の高電子増倍管に対して1Tの磁場中でのゲインの測定を行なった。このためのテストベンチをKEKの電磁石を用いて製作し、測定を行ないTOFシステムに用いることが出来ることを確認した。現在これらの光電子増倍管はBES-III実験のTOFシステムに組み上げられ安定して作動している。また、BES-II実験のデータ解析を行なって、TOFでの荷電粒子の識別に関してのノウハウを蓄積した。とりわけ陽子や反陽子を荷電K中間子や荷電π中間子から分離して、J/φの崩壊で生じたバリオンペア生成の崩壊分岐率などを高精度で測定した。 国際リニアコライダーILCで実験に用いるTOFの機能はカロリメータの一部が担うことになるだろうが、エネルギーフロウの測定にはカロリメータでの時間情報を用いて飛跡を分離することも行なった。これによって、荷電粒子がカロリメータに落すエネルギーを分離して、ジェットのエネルギー分解能を改良した。
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