研究課題/領域番号 |
17350025
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
無機化学
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
小宮 三四郎 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 教授 (00111667)
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研究分担者 |
平野 雅文 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 准教授 (70251585)
小峰 伸之 東京農工大学, 大学院・共生科学技術研究院, 助教 (90302918)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,590千円 (直接経費: 14,900千円、間接経費: 690千円)
2007年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2006年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2005年度: 10,300千円 (直接経費: 10,300千円)
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キーワード | 水溶性有機遷移金属錯体 / 還元的脱離 / アリル化反応 / パラジウム / 金 / 水 / 有機溶媒二相系 / 撹拌速度 / ヘキサン二相系 / Pd(OAc)_2 / TPPTS / 界面 / 水溶性ジメチルパラジウム / 錯体還元的脱離 / 水溶性ホスフィン / 水溶性ジメチル金(III)錯体 / 還元的脱離反応 |
研究概要 |
本研究では、水中で安定な水溶性有機遷移金属錯体を合成し、水中での遷移金属-炭素結合の安定性と化学反応性を明らかにし、この知見をもとに水を反応メディアに用いた水溶性遷移金属錯体による触媒反応を開発することを目的に研究を行った。具体的には、d^8の平面4配位錯体である水溶性のパラジウム(II)および金(III)錯体の合成と水中での反応性、中でも炭素-炭素結合生成を伴う還元的脱離反応に関して研究を行った。ジメチルパラジウム(II)錯体では、オレフィンを添加することにより、水中においても選択的に還元的脱離が進行した。また、重水により還元的脱離反応が促進されるトいう特異な現象を見出した。ジメチルおよびジエチル金(II)錯体においても、水中での還元的脱離反応が進行し、ジメチル金(III)錯体ではその還元的脱離反応が、有機溶媒中に比べ、水中で極めて速く進行することが明らかとなった。また、水溶性パラジウム錯体を触媒とする水/有機溶媒二相系でのアリルアルコールによるアリル化の開発に成功した。チオールのアリル化反応においては、水/有機溶媒二相系においてのみ、高い活性が得られるという極めて興味深い結果も得られた。また、攪拌速度を変えることにより、位置選択性を制御できるとことを見出した。即ち、機械的な混合速度が化学反応の選択性を制御できるという新しい概念を見出した。
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