研究課題/領域番号 |
17370025
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
動物生理・行動
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
大日方 昂 千葉大学, 名誉教授 (40012413)
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研究分担者 |
佐藤 成樹 千葉大学, 大学院・理学研究科, 助教 (40261896)
小笠原 道生 千葉大学, 大学院・融合科学研究科, 准教授 (00343088)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
15,340千円 (直接経費: 14,500千円、間接経費: 840千円)
2007年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2006年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
2005年度: 7,500千円 (直接経費: 7,500千円)
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キーワード | トロポニン / 筋収縮制御タンパク質 / 筋収縮 / アクチン・ミオシン相互作用 / ホヤ / ナメクジウオ / 横紋筋と平滑筋 / 多様性 / 筋収縮制御 / アクチン・ミオシン相百作用 / 脊索動物 / カルシウム制綱 / カルシウム制御 / トロポミオシン / 筋肉 |
研究概要 |
トロポニンによる筋収縮制御は、脊椎動物横紋筋では-Ca^<++>で抑制、マボヤ平滑筋では+Ca^<++>で促進する。この様な異なる制御が様々な動物にどう分布するか、主に脊索動物で検討した。 1.ナメクジウオ横紋筋の場合: 大腸菌発現系によりトロポニン3成分を作製し、アクチン・ミオシン相互作用への効果を調べ以下の結果を得た。1)トロポニン3成分(TnT, TnI, TnC)複合体は、-Ca^<++>で抑制的に働くが、+Ca^<++>で促進的に働くことはない、2)-Ca^<++>の状態での抑制は脊椎動物横紋筋のトロポニンに比して軽微である、3)Ca^<++>非依存的にTnIは単独で抑制的に働く、4)TnIの抑制はTnCにより解除される。以上の性質は脊椎動物横紋筋のトロポニンに類似し、ホヤ平滑筋トロポニンの特性とは異なる。2.ユウレイボヤ平滑筋の場合: トロポニン3成分を大腸菌発現系で作製し、アクチン・ミオシン相互作用への効果を調べ、以下の結果を得た。1)3成分複合体はCa^<++>依存的に、TnT(2つのアイソフォームTnTs, TnTssいずれも)単独ではCa^<++>非依存的に、促進的に働く、2)TnIは抑制的に働くが、脊椎動物横紋筋の場合ほど顕著でない、3)TnTとTnIの複合体でも顕著な抑制はない。TnTの顕著な促進作用、TnIによる乏しい抑制は、マボヤの場合とよく似ている。ただし、TnTとTnIの共存でも抑制が弱い点では、マボヤと異なる。3.線虫非横紋筋細胞のトロポニン: 極めて未熟な筋上皮細胞におけるトロポニンの存在を免疫細胞化学法で調べ、トロポニンがアクチンのネットワーク状構造に存在する事を明らかにした。トロポニンが従来の認識を越えて、運動の制御因子として多様に働くことが推定された。4.その他: トロポニンのアクチンへの作用に間接的に関わる可能性をもつ因子(コフィリン、C-蛋白質)のアクチンとの相互作用について検討、新知見を得た。
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