研究課題/領域番号 |
17390285
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
血液内科学
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研究機関 | 国立循環器病センター(研究所) |
研究代表者 |
宮田 敏行 国立循環器病センター(研究所), 病因部, 部長 (90183970)
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研究分担者 |
本田 繁則 国立循環器病センター研究所, 病因部, 室長 (00303959)
宮田 茂樹 国立循環器病センター研究所, 輸血管理室, 医長 (20239411)
小亀 浩市 国立循環器病センター研究所, 脈管生理部, 室長 (40270730)
坂野 史明 国立循環器病センター研究所, 脈管生理部, 室員 (00373514)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
16,420千円 (直接経費: 15,100千円、間接経費: 1,320千円)
2007年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2006年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
2005年度: 6,300千円 (直接経費: 6,300千円)
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キーワード | 血小板 / 血小板減少症 / フォンビルブランド因子 / 遺伝子改変マウス / ADAMTS13 / 血管内皮細胞 / 血栓 / 遺伝子多型 / 遺伝子解析 / 血栓性血小板減少性紫斑病 / 性差 / 一般住民 / 臨床検査法 / メタロプロテアーゼ / 微小血管 / 腎傷害 / 血管障害 |
研究概要 |
1.ADAMTS13遺伝子欠損マウスの解析 Adamts13ノックアウトマウスおよびADAMTS13のC末端部分の2つのTsp1様ドメインと2つのCUBドメインを欠失した同一の遺伝的背景をもつコンジェニックマウスを作製し、生体内の機能を解析した。その結果、Adamts13ノックアウトマウスは血中に超高分子量VWFマルチマーの蓄積が認められ、平行板型フローチャンバーでの固相化コラーゲン表面上で生じた血栓の成長速度が欠損マウスで有意に亢進していたものの、ADAMTS13欠損マウスは正常に出生・発育可能で、血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)症状を呈さなかった。このことから、TTPの発症には他の要因も関与しているのかもしれない。 2.ADAMTS13のP475S変異の研究 私達は日本人のADAMTS13遺伝子にアレル頻度0.05で見られるP475S変異は、基質フォンビルブランド因子の切断活性が極端に低いことを以前報告した。本変異体の活性を私達が開発した消光性蛍光合成基質FRETS-VWF73を用いて測定したところ、活性は70%程度の残存を示した。基質により活性低下の程度が異なるのは、基質としてフォンビルブランド因子を用いる場合に必要となる1.5M尿素により、変異体の活性が低下することが一因であることが明らかとなった。 3.消光性蛍光合成基質を用いたADAMTS13の研究 ADAMTS13の活性制御因子や局在性を決める因子の同定は、高ずり応力下で生じる動脈血栓の解明に重要であると考え、ADAMTS13に結合する因子をゲノム網羅的手法を用いてスクリーニングを行い、ADAMTS13に結合する血漿因子を同定した。
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