研究課題/領域番号 |
17390480
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
救急医学
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研究機関 | 京都大学 (2006-2007) 東北大学 (2005) |
研究代表者 |
小池 薫 京都大学, 大学院・医学研究科, 教授 (10267164)
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研究分担者 |
篠澤 洋太郎 東北大学, 大学院・医学系研究科, 教授 (30129465)
田熊 清継 東北大学, 大学院・医学系研究科, 講師 (30216824)
遠藤 智之 東北大学, 病院, 助教 (00400317)
相星 淳一 東京医科歯科大学, 医学部附属病院, 講師 (50256913)
平川 慶子 日本医科大学, 医学部, 助教 (30165162)
小林 哲幸 Ochanomizu University, Science, Associate Professor (50178323)
MASUNO Tomohiko Nippon Medical School, Medicine, Research Associate (00318528)
YAMADA Keisuke Kyoto University, Graduate School of Medicine, Assistant Professor (90324623)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
14,120千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 1,020千円)
2007年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2006年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2005年度: 6,200千円 (直接経費: 6,200千円)
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キーワード | 多臓器不全 / 脂質メディエーター / 腸管 / 脳 / 虚血 / リンパ液 / メタボノミクス / 核磁気共鳴分光法 / 再灌流障害 |
研究概要 |
従来我々が用いた手法に準じて以下の動物実験を行い、「Alice2for metabolome^<TM>」および多変量解析ソフト「AdomeWorks/Modelbuilder(富士通)」を用いて脳組織抽出物のNMRメタボロミクスによるデータ解析を行った。小腸虚血再潅流(I/R)におけるラット脳の水溶性抽出物の1H-NMRスペクトル測定を行うと、(1)1・3・5・7日のI/Rとshamの各データ群は主成分分析によるマッピングで異なる領域にクラスター化して分布し、SIMCA法でも明らかに各群を分類することが可能であった。(2)コントロール群およびI/R群の1日目のデータと3・5・7日それぞれの組み合わせで解析を行ったところ、いずれのデータ群も主成分分析で1日目のデータ群とは離れた領域に分布し、明らかに異なる代謝像を示した。エネルギー代謝関連物質として重要なATP、クレアチンリン酸、無機リンなどの化合物の測定には、31P-MRSの測定が必須と考え、新たに31P-MRS測定用のサーフェイスコイルを作成した。本法を用いると、生体膜成分として重要なリン脂質の合成前駆物質や分解産物の測定が可能となり、今後脳組織内の代謝学的な変化に関する評価を行う上で有効な手段となり得ると考える。また、ラット出血性ショック前後の腸管および肺の代謝像を調べると、腸管では蘇生後120分でショック前の代謝像に近づく傾向を示したのに対し、肺組織では120分後においても、ショック前とは異なる代謝像となる傾向が認められた。出血性ショックにおける血漿・リンパ液成分をNMRデータを用いたメタボロミクスによる解析を行ったところ、試料中の低分子化合物と脂質系の物質の組成について、ショック前後および蘇生後の変化を可視化することができた。
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