配分額 *注記 |
3,240千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 240千円)
2007年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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研究概要 |
本研究では、カーナビゲーション・システムのような比較的小規模なシステムでも実現可能な音声雑音除去手法を目指して,音源(コマンド発声話者)の方向を推定し,その情報を用いて雑音除去を行う手法の開発を目的としている。従って,開発には,1)音源方向推定と2)雑音除去の2つの技術開発が必要である。 音源方向推定法として、2つのマイクからの入力の周波数成分をベクトル量子化の技術を応用して音源毎に分類し、方向推定を行う方法を提案した。本法は、推定精度は良いが計算時間がかかり、簡易な雑音除去法の一部として使用することは難しかった。このため、より簡易な方法を模索したが、充分な推定精度が得られなかった。 一方、雑音除去法としては、2入力スペクトル・サブトラクションを提案し、その性能を評価した上で、DSP上に実装を行った。本法は、従来のスペクトル・サブトラクション法に比べて、非定常性の高い走行雑音にも効果が高いことを示すことができた。また、DSP上の実装は、まだ最適化の余地があるとはいうものの、8kHzサンプリングの音声信号に対して、実時間で雑音除去が可能であることを示すことができた。
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