研究概要 |
この研究で,次の研究成果を上げることができた。 1.高等学校教科「情報」教職科目のe-Learning教材化 教科「情報」の教科および教職に関する科目(教職課程の単位として修得を求められる)のうち、全12科目(24単位)のe-Learning教材を作成した。作成した科目は,データ構造とアルゴリズム,計算機システム,教科教育法(情報),データベース,計算機ネットワーク,コンピュータグラフィックス等である。 2.教科「情報」のe-Learning教材の公開・利用 作成したe-Learning教材をオープンソースのLMSであるMoodleに組み込み,リカレント教育を受けている免許法認定公開講座(情報)の受講者に公開した。教科「情報」担当教員が場所や時間に拘束されることなく,Webページを利用して自由に学習できるようになった。 3.教科「情報」の授業評価システムの開発と実用 教科「情報」担当教員が,授業をスキルアップするために,ベテラン教員や他の教員に授業を公開して評価を受けるためのコンピュータシステムとして,以下の3つを開発した。 (1)リアルタイム授業評価システム 授業参加者がリアルタイムにコンピュータを利用して授業評価を行い,授業後,速やかに授業実施者が評価を確認できるシステムを開発した。 (2)遠隔授業評価システム 授業実施者の授業シーン(授業の動画+教材)を評価者がWebで視聴し,任意の授業シーンに評価コメント(テキスト)を記入し,その授業シーンに「しおり」を付けることができるシステムを開発した。授業実施者は,授業の動画シーンに同期させて評価コメントを確認することができ,コメントの内容が的確に伝わるため,授業改善を行いやすくなった。 (3)指導する教員に適応した授業アンケート項目を生成して実施し,アンケート結果に基づいて授業改善を図ることができるようなシステムを開発した。
|