研究課題/領域番号 |
17591143
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
胎児・新生児医学
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研究機関 | 山口大学 |
研究代表者 |
坂田 義行 山口大学, 大学院医学系研究科, 講師 (10034927)
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研究分担者 |
中村 彰治 山口大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80112051)
木田 裕之 山口大学, 大学院医学系研究科, 助手 (70432739)
石川 晃教 山口大学, 医学部, 助手 (40363098)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
2005年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
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キーワード | 低酸素症 / 胎仔脳 / Bcl-2 / Bax / siRNA / カスパーゼー3 / アポトーシス / 光学的イメージング / カスパーゼー3活性 / ROS |
研究概要 |
アポトーシス(AP)抑制因子(Bcl-2)と促進因子(Bax)の働きならびに上流関連遺伝子の低酸素症に対する胎仔脳保護機構への関与について検討した。 胎仔(胎令22日)は暦帯で母体ラットとつながっている状態で実験を行った。臍帯結紮前と1〜5回目結紮後(5時間)に胎仔上丘においてAPの発現をsingle stranded DNA(ssDNA)法を用いて測定した。1〜5回目臍帯において、APを示す細胞数は結紮前に比べて有意に増加した。AP抑制因子(Bcl-2)と促進因子(Bax)のそれぞれの阻害剤の低酸素-誘発カスパーゼー3(CAS3)活性変化に対する効果を調べた。3、4、5回目結紮後においてBcl-2阻害群(10μM)のCAS3活性に対する効果は対照群に比べて有意差は認められなかった。Bcl-2阻害群(100μM)では、CAS3活性変化は4、5回目結紮後において有意に抑制された。このことは予想された結果と反対となった。Bax阻害群(200μM)では、3、4、5回目結紮後において、cAs3活性変化に有意差は認められなかった。Bcl-2-siRNAあるいはBax-siRNAを細胞内に導入し、それぞれのsiRNAの低酸素-誘発CAS3活性変化に対する効果を調べた。2回目結紮において、Bcl-2-siRNA群のcAs3活性は対照群に比べて有意差はなかった。Bax-siRNA群において、2回目結紮後CAS3活性変化は有意に減少した。3回目結紮後においてはいずれのsiRNA群も効果はなかった。Bcl-2阻害剤の予想とは反対となった原因は、今回の実験からは明らかではない。また、Bcl-2-RNAの効果はなかったが、Bax-siRNAについてはその機能から予想される結果を示した。この結果は標的RNAの下流のあるBcl-2とBaxのアポトーシスカスケードに対する関与があることを示唆している。
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