研究課題/領域番号 |
17591162
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
皮膚科学
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研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
西岡 清 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 名誉教授 (20077647)
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研究分担者 |
横関 博雄 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 教授 (90210608)
山本 俊幸 東京医科歯科大学, 大学院・医歯学総合研究科, 非常勤講師 (30242192)
佐藤 貴浩 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 助教授 (30235361)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2007
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研究課題ステータス |
完了 (2007年度)
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配分額 *注記 |
3,450千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 150千円)
2007年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2006年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2005年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
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キーワード | 強皮症 / TGF-b / HGF / ケモカイン / サイトカイン / 遺伝子療法 / 蛋白分解酵素 / TGF-β / モデルマウス / 膠原病 / 肺線維症 |
研究概要 |
Smad decoy ODNによる強皮症の制御 最終年度では、Smad3複合体が細胞核に接合することを競合阻害するSmad Decoy ODN(おとり型DNA:デコイ)をHVJ-liposomeに組み込んで強皮症モデルマウスに投与し、in vivoでその硬化抑制効果とメカニズムを検討した。またFibroblastを用いたin vitroの実験でSmad Decoy ODNのコラーゲン代謝に与える影響などについても検討した。ブレオマイシン(BLM;日本化薬、10μg)あるいはPBS(正常コントロール)を7週令のメスのC3Hマウス背部に1日おきに4週間皮下注射した。ブレオマイシン投与群はさらに3群に分け、ブレオマイシン単独投与群と、ブレオマイシンに加HVJ-liposomeに組み込んだSmad Decoy ODN投与群、ないしはScrambled Decoy ODN投与群とした。ブレオマイシン単独投与群(右上344.1±30.7μm)ではPBSの正常コントロール群(左上;149.0±25.9μm)に比べ真皮厚が2倍に増加し、真皮全層にわたって真皮膠原線維の膨化、変性を認め正常組織に存在する脂肪層はみられなかった。これは以前にも報告している通り、人間の強皮症に非常に類似した皮膚硬化所見である。ブレオマイシンに加えSmad Decoy ODN投与した群においては真皮厚が238.0±65.2μmと著明に減少し、膠原線維の膨化、変性の程度もわずかで脂肪層も保たれていた。一方、Scrambled Decoy ODN投与群(の真皮厚は289.4±52.8μmとブレオマイシン単独投与群と有意差は認めなかった。
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