研究課題/領域番号 |
17591319
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科学一般
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
堀口 淳 群馬大学, 大学院医学系研究科, 助教授 (70272242)
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研究分担者 |
岩崎 俊晴 群馬大学, 大学院医学系研究科, 講師 (80375576)
竹下 章 沖中記念成人病研究所, 研究員 (20322646)
鯉淵 幸生 群馬大学, 医学部, 助手 (10323346)
鯉淵 典之 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (80234681)
飯野 佑一 群馬大学, 大学院医学系研究科, 教授 (50124649)
森下 靖雄 群馬大学, 大学院医学系研究所, 教授 (40145470)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2006年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
2005年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
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キーワード | 乳癌 / SXR / ER / corepressor / SMRT |
研究概要 |
乳癌組織にはエストロゲン受容体(ER)をはじめとしていくつかの核内ホルモン受容体が発現している。近年、タモキシフェン(TAM)をはじめとした60%以上の処方薬が結合するといわれているステロイドアンドゼノバイオティック受容体(SXR)が発現することが報告された。SXRが活性化されると、チトクロームP450(CYP)酵素の誘導を介してその薬剤自体の分解を促進する。我々はレポーターアッセイを行い、SXRはER-EREの転写を用量依存性に活性化する作用があることを明らかとした。この機序を解析する目的でまず、ER-SXRの結合についてin vivoのタンパク-タンパク結合実験であるMammalian two-hybrid assay(MTA)を、SXR-ERE(estrogen response element)の結合についてin vitroのタンパク-DNA結合実験であるゲルシフト法を用いて検討したが、いずれも結合は認められなかった。また、ER-steroid receptor coactivator(SRC)-1の結合に変化はなかった。SXRにリガンド依存性にコリプレッサーであるSMRTが結合することに注目し、GST pull down法、MTAを行ったところ、SXRは用量依存性にER-SMRTの結合を減弱させた。さらに、新規に開発したアッセイ系(Liquid fluorescent DNA pull down assay)を用いて、同様の結果を得た。また、乳癌細胞MCF7細胞にSXRを遺伝子導入し、E2添加後、RNAを抽出し、リアルタイム定量RT-PCR法を用いて解析したところ、SXR用量依存性にE2の標的遺伝子であるプロゲステロン受容体(PgR)のmRNA発現が増加した。一方、ER及びSMRTの発現は変化なかった。以上から、SXRとSMRTが結合しERからSMRTが解離することによりERの転写が活性化することが示唆された。
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