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音声の実時間認知処理におけるプロソディの活用

研究課題

研究課題/領域番号 17700262
研究種目

若手研究(B)

配分区分補助金
研究分野 認知科学
研究機関東京大学

研究代表者

畑野 智栄  東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 助教 (40376520)

研究期間 (年度) 2005 – 2007
研究課題ステータス 完了 (2007年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
2007年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2006年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2005年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード音声言語 / プロソディ / セグメンテーション / 音声知覚 / アクセントフレーズ / 有意味語・無意味語音声 / STRAIGHT分析合成 / モーフィング
研究概要

本年度は,有意味語/無意味語音声というタスクの違いにおいて生じる反応の違いについて検討した。また,音声のセグメンテーションにとって重要な位置情報に着目し,マスキング課題を用いた実験を行った。それぞれの音声は,2つのアクセントフレーズ(以下,AP)からなり,マスキングには,擬似的な白色雑音を用いた。実験音声は,(1)マスキングされていない有意味語音声48音声,無意味語音声48音声,(2)前APの前半2モーラがマスクされた有意味語音声48音声,無意味語音声48音声,(3)前APの後半2モーラがマスクされた有意味語音声48音声,無意味語音声48音声,(4)後APの前半2モーラがマスクされた有意味語音声48音声,無意味語音声48音声,(5)後APの後半2モーラがマスクされた有意味語音声48音声,無意味語音声48音声,を用いた。
本実験の結果,セグメンテーション位置が有意味語音声と同じアクセント規則に従った割合は,(1)84.9%,(2)79.3%,(3)81.1%,(4)70.5%,(5)64.5%だった。これらの結果を,有意味語音声,無意味語音声に分類すると,セグメンテーション位置が有意味語音声と同じアクセント規則に従った割合は,有意味語音声は85.2%,無意味語音声は66.9%だった。条件ごとの割合は,有意味語音声が(1)92.0%,(2)90.1%,(3)91.1%,(4)78.6%,(5)74.1%,無意味語音声が(1)77.8%,(2)68.6%,(3)71.0%,(4)62.3%,(5)54.9%だった。これらの結果は,セグメンテーションに重要な情報は,後APにある可能性を示唆している。特に,わずかではあるが,条件(4)ではなく,条件(5)の位置がマスクされたほうが正しいセグメンテーションをしにくいという結果は,実験参加者の内省と矛盾しており,興味深い結果であった。

報告書

(3件)
  • 2007 実績報告書
  • 2006 実績報告書
  • 2005 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Prosody based speech segmentation2006

    • 著者名/発表者名
      Toshie Hatano
    • 雑誌名

      Proc.5th International Conference of the Cognitive Science

      ページ: 103-104

    • 関連する報告書
      2006 実績報告書
  • [学会発表] 二通りの解釈が可能なアクセントフレーズにおけるセグメンテーション位置とアクセント型の認知2007

    • 著者名/発表者名
      畑野智栄
    • 学会等名
      日本心理学会第71回大会
    • 発表場所
      東洋大学
    • 年月日
      2007-09-20
    • 関連する報告書
      2007 実績報告書

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公開日: 2005-04-01   更新日: 2016-04-21  

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