• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2006 年度 実績報告書

音声の実時間認知処理におけるブロソディの活用

研究課題

研究課題/領域番号 17700262
研究機関東京大学

研究代表者

畑野 智栄  東京大学, 大学院人文社会系研究科, 助手 (40376520)

キーワード音声言語 / プロソディ / セグメンテーション / 音声知覚 / アクセントフレーズ / 有意味語・無意味語音声 / STRAIGHT分析合成 / モーフィング
研究概要

本年度は,昨年度実験で用いた実験音声の組み合わせのうち,アクセント規則からは二通りの解釈が可能となるアクセントフレーズの組み合わせ(例えば,LHHHLHLLLは,LHHHL+HLLLでもLHHH+LHLLLでもアクセント規則に従う)を用いて実験を行った。実験で用いた音声は,有意味語音声24と,それぞれの有意味音声を模倣した無意味語音声24であった。これらの音声試料から,STRAIGHTのモーフィング手法を用いて,有意味語音声のパラメーターを保持した,以下の特徴を持つ3種類の実験音声を76(24種類×3セッション)作成した。
(1)基本周波数→有意味語音声,時間周波数座標→有意味語音声,音韻→有意味語音声
(2)基本周波数→有意味語音声,時間周波数座標→無意味語音声,音韻→無意味語音声
(3)基本周波数→有意味語音声,時間周波数座標→有意味語音声,音韻→無意味語音声
実験は小集団で行い,音声はスピーカーから出力した。実験参加者は,実験音声の切れ目を感じた場所の評定と,アクセントの聞こえについての評定を行った。本実験の結果,セグメンテーション位置がアクセント規則に従った割合は,(1)99.5%,(2)89.6%,(3)92.2%,アクセント規則に従うセグメンテーション位置を判断でき,且つアクセント型の判断もできた割合は,(1)56.8%,(2)40.1%,(3)41.2%であり,アクセント型の判断ができなくても,高い精度で,アクセント規則に従うセグメンテーション位置が判断されるという結果が得られた。この結果から,連続音声処理時のセグメンテーションとアクセント型の判断は,同一ではなく,異なる処理過程である可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Prosody based speech segmentation2006

    • 著者名/発表者名
      Toshie Hatano
    • 雑誌名

      Proc.5th International Conference of the Cognitive Science

      ページ: 103-104

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi