研究課題/領域番号 |
17700620
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研究種目 |
若手研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育工学
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研究機関 | 神戸芸術工科大学 |
研究代表者 |
曽和 具之 神戸芸術工科大学, デザイン学部, 講師 (00341016)
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研究期間 (年度) |
2005 – 2006
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研究課題ステータス |
完了 (2006年度)
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配分額 *注記 |
3,400千円 (直接経費: 3,400千円)
2006年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
2005年度: 2,900千円 (直接経費: 2,900千円)
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キーワード | デザイン / 造形 / 情報教育 / インターフェースデザイン / メタメディア / マルチメディア / インタフェースデザイン |
研究概要 |
前年度(平成18年4月平成19年3月31日)においては、1 前々年度(平成17年4月平成18年3月31日)に行われた教育プログラムの継承、2 コンピュータを用いたものづくり教育手法の体系化を行った。 1 前々年度(平成17年度)からの教育プログラムの継承 平成17年度においては、(1)小型コンピュータに接続する駆動系、照明・点灯系ならびにセンサー系などの部品について教育環境に適した素材の策定、(2)基本的なサンプルプログラムの制作ならびに(3)造形の補助ならびに記録・評価を補助するスタッフ育成を掲げていた。このうち、(1)および(2)に関しては、教育教材としての部材の分類および、プログラムの類型化を引き続き行った。また、(3)に関しては、今年度は主に記録方法とデータベース化に主点を置き、スタッフ間において、製造やプログラムに関するノウハウを速やかに共有できるよう、データのデジタル化を行った。 2 コンピュータを用いたものづくり教育手法の体系化 コンピュータを用いた制御に関わるものづくり教育プログラムにおいて、以下の手法を体系化した。ア)自然観察による動きの要素抽出:制作者ははじめに、自然物の動きをデジタルカメラで記録し、しぐさのもとになる基本的な要素を抽出していった。通常の観察では発見しにくい細かい動きなどをカメラのファインダーを通して観察することで、より細密な動きのメカニズムを理解することができた。イ)動きの単純化と想起される仕草の分類:観察によって得られた自然物の動きを単純化し、機械部品によって再現できるようアイデアワークを行った。動きの単純化においては、観察された動きから想起されるキーワードを任意に抽出し、分類した後、単純な動きに変換する作業を行った。ウ)簡易制御コンピュータによる動きを伴ったしぐさの造形:観察と単純化によって分類された動きをコンピュータプログラムによって制御し、造形物として制作することによって、これまで教授し難かった、動きのデザインを一連のプロセスに従って教育することができた。 本研究によって得られた教育手法は、動きを伴った複雑な機器類をデザインしていく段階において、有用に寄与するものと考えられる。
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