研究課題/領域番号 |
17H00759
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
知能情報学
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研究機関 | 早稲田大学 (2019-2020) 京都大学 (2017-2018) |
研究代表者 |
石田 亨 早稲田大学, 理工学術院, 教授(任期付) (20252489)
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研究分担者 |
林 冬惠 京都大学, 情報学研究科, 特定准教授 (90534131)
松原 繁夫 京都大学, 情報学研究科, 准教授 (80396118)
村上 陽平 立命館大学, 情報理工学部, 准教授 (00435786)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
45,370千円 (直接経費: 34,900千円、間接経費: 10,470千円)
2020年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2019年度: 8,840千円 (直接経費: 6,800千円、間接経費: 2,040千円)
2018年度: 13,130千円 (直接経費: 10,100千円、間接経費: 3,030千円)
2017年度: 14,560千円 (直接経費: 11,200千円、間接経費: 3,360千円)
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キーワード | 異文化コラボレーション / マルチエージェントシステム |
研究成果の概要 |
本研究は、言語や文化の異なる参加者による異文化コラボレーションを対象に、参加者が直面する困難の所在を明らかにし、協働支援システムを構築することを目的とした。基盤研究では、非母語話者が遭遇する困難を分析し、非母語話者の発言機会の均等化を図る最適均衡機械翻訳を考案した。また、翻訳される概念の文化差を自動的に分析し、参加者間の文化依存対話を支援する手法を考案した。実証研究では、マルチエージェントシステムに基づく協働支援環境を構築し、基盤研究の成果を実装した。その際、オープンな協働を促進するために秘匿計算やブロックチェーンを導入し、分散環境における参加者の個人情報や共同制作物の著作権の保護を実現した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
文化差の研究は社会学、心理学、言語学などで継続的に取り組まれてきた。しかし、情報技術を用いて文化差を克服する研究は緒についたばかりで、これまで発表された研究は参加者間のインタラクションの分析が中心である。我々のグループは、異文化コラボレーション(intercultural collaboration)という用語と概念を2002年に発案し、国際会議の開催や書籍の出版を行うなどの研究活動を継続している。本研究は、文化差によるコミュニケーション上の課題の分析に加えて、その解決策を提案し、マルチエージェントシステムに基づく協働支援環境を実現することで、従来の研究を一歩前に進めたものである。
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