研究課題/領域番号 |
17H00891
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
基盤・社会脳科学
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研究機関 | 高知工科大学 |
研究代表者 |
中原 潔 高知工科大学, 情報学群, 教授 (50372363)
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研究分担者 |
長谷川 功 新潟大学, 医歯学系, 教授 (60282620)
地村 弘二 慶應義塾大学, 理工学部(矢上), 准教授 (80431766)
青木 隆太 東京都立大学, 人文科学研究科, 特任准教授 (50751103)
天野 薫 国立研究開発法人情報通信研究機構, 脳情報通信融合研究センター脳情報通信融合研究室, 主任研究員 (70509976)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
43,420千円 (直接経費: 33,400千円、間接経費: 10,020千円)
2020年度: 9,100千円 (直接経費: 7,000千円、間接経費: 2,100千円)
2019年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2018年度: 8,970千円 (直接経費: 6,900千円、間接経費: 2,070千円)
2017年度: 16,380千円 (直接経費: 12,600千円、間接経費: 3,780千円)
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キーワード | エピソード記憶 / 記憶記銘 / 自発的脳活動 / 遠隔記憶 / システムレベルの固定化 / 前頭葉機能 / 機能的磁気共鳴画像法 / 皮質脳波法 / 前頭前野 / 脳広域ネットワーク / 記憶 / fMRI / ECoG / MVPA / 大規模脳ネットワーク / 長期記憶 / 近時記憶 / 記憶痕跡 / 陳述記憶 / 記憶の記銘 / 記憶の貯蔵 / 記憶の想起 / 神経科学 / MEG |
研究成果の概要 |
本研究プロジェクトの前半では、エピソード記憶の記銘成績と脳全体のネットワークがどのように時間的に変化するか、その関係を明らかにするfMRI研究を行った。グラフ解析の結果、エピソード記憶の記銘成績が高いとき、脳の特定領域のネットワークの統合が高まることが明らかとなった。この研究結果はeLife誌に論文発表された。 プロジェクト後半では、遠隔記憶のシステムレベル固定化に関する研究をfMRI実施し、現在論文準備中である。 この他、共同研究として、前頭葉機能に関するfMRI研究、及びマカクザルにおける皮質脳波法による研究を行い、複数報の論文発表を行った。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果によって、エピソードが記憶として脳に記銘される際の記憶成績と、脳の全体にわたるネットワークの結合状態の時間的変動との関係について、また、遠隔記憶のシステムレベル固定化においてどの脳領域が関与するかについて、世界で初めて明らかとなった。 特に、システムレベル固定化において、海馬がどのように関与するかについて大きく2つの仮説が存在し、依然として決着がついていない。本研究の結果は2つの仮説のどちらでもない新しいシステムレベル固定化のメカニズムを示唆するものであり、記憶の神経科学研究に大きな一歩を記す特に重要な研究成果である。
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