研究課題/領域番号 |
17H00973
|
研究種目 |
基盤研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
国際関係論
|
研究機関 | 早稲田大学 (2018-2021) 神戸大学 (2017) |
研究代表者 |
多湖 淳 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (80457035)
|
研究分担者 |
稲増 一憲 関西学院大学, 社会学部, 教授 (10582041)
小浜 祥子 北海道大学, 公共政策学連携研究部, 准教授 (90595670)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
40,430千円 (直接経費: 31,100千円、間接経費: 9,330千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 6,890千円 (直接経費: 5,300千円、間接経費: 1,590千円)
2019年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2018年度: 10,140千円 (直接経費: 7,800千円、間接経費: 2,340千円)
2017年度: 11,310千円 (直接経費: 8,700千円、間接経費: 2,610千円)
|
キーワード | 見えない危機 / 戦闘機スクランブル / 安全保障 / 政治学実験 / テキスト分析 / 内容分析 / 実験 / 民意 / エリート / 政府声明 / 囚人のジレンマ / 政治学 / サーベイ実験 / 心理学 / エスカレーション / 国際紛争 / 広報外交 / サーベイ調査 |
研究成果の概要 |
国際紛争の初期段階における政府発表とメディア報道の実証研究を通して「言葉によるエスカレーション」を研究した。①戦闘機スクランブル、領海侵犯といった国際紛争の初期段階をとりあげ、政府発表と国際メディア報道の比較研究を内容分析を行った。また、「典型的な政府発表」の情報内容を用いた各種実験で、②自国や他国の国民が当該情報を受け取った上でどのような反応をするのかを検討した。見えない危機を見える化してしまう相手国非難は第三国の国民支持を増やす意味で強力な力を発揮することが確認できた。また日韓レーダー照射事件での連続調査で言葉によるエスカレーションが相手国政府不信を劇的に増やしてしまうことを明らかにした。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
東アジアの諸国がなぜ相手国非難に陥ってしまうのかを、いわゆるゲームの理論の「囚人のジレンマ」として明らかにし、それが様々な条件で一貫して確認できることを明らかにした。そして、相手国非難が他国政府への不信を生み出す意味で、言葉によるエスカレーションが国家間関係をさらに難しくする悪循環しかもたらさないであろうことを明らかにした。日々の信頼構築と外交チャンネルを通じた穏便な問題解決の重要性を示している。
|