研究課題
基盤研究(A)
ミュー粒子・電子転換(μ-e転換)過程は素粒子の標準理論(SM)では禁止されているが、SMを超えた新しい枠組みの多くでその存在が指摘されており、その実験的な研究の重要性と緊急性は非常に高い。μ-e転換過程の探索を目指した本研究では、J-PARC RCSからの大強度高品質パルス陽子ビームの特長を生かした革新的な実験手法を開発した。タイムリーな物理測定開始を目指して、高バースト耐性放射線検出器の高度化やビームライン調整に向けたパルスビーム用ビームプロファイルモニターの開発などを行なった。ビームラインが完成すれば、速やかに物理測定を開始できるところまで実験準備を整えることができた。
我々は、mu-e転換過程探索実験の重要性と、物理測定の早期実現やそれに続く段階的な物理感度の向上を強く訴え、実験の実現に向けて具体的に行動してきた。近年国内外のミュー粒子基礎実験分野が大きく活性化されており、我々の活動が与えた影響は非常に大きいと考える。本研究を通して、博士号2件、修士号5件を輩出した。博士号取得者はmu-e転換過程探索実験の分野で国際的に活躍しており、ミュー粒子研究分野の国際的な発展と若手人材の育成に大きく寄与した。
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すべて 国際共同研究 (3件) 雑誌論文 (10件) (うち国際共著 10件、 査読あり 9件、 オープンアクセス 9件) 学会発表 (47件) (うち国際学会 10件、 招待講演 10件) 備考 (1件)
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