研究課題/領域番号 |
17H01522
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金井 求 東京大学, 大学院薬学系研究科(薬学部), 教授 (20243264)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
41,990千円 (直接経費: 32,300千円、間接経費: 9,690千円)
2019年度: 8,060千円 (直接経費: 6,200千円、間接経費: 1,860千円)
2018年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
2017年度: 17,940千円 (直接経費: 13,800千円、間接経費: 4,140千円)
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キーワード | 抗体ー薬物複合体 / トリプトファン / 抗がん剤 / ラジカル / 官能基許容性 / タンパク質修飾 / リン酸化 / ヒストン修飾 / 酸化 / 抗体 / ADC / 電解酸化 / 有機合成化学 / 薬学 / タンパク質 / 生物機能 / 合成化学 / 蛋白質 / 有機化学 |
研究成果の概要 |
独自に開発したトリプトファン選択的タンパク質修飾反応を用いた、均質性の高い抗体ー薬物複合体の合成と活性評価を目標とした。その結果、keto-ABNOと抗がん剤を結合させた分子を、薬物/抗体比を制御して、抗体に対して結合することに成功した。これらの活性を評価したところ、抗体に結合する抗原を発現したがん細胞に対して毒性を発現することを見いだした。以上の成果から、トリプトファン結合型抗体ー薬物複合体は均質性高く合成することが可能で、新規な抗がん剤として高い潜在性を有していることを示すことができた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
副作用が低く、効果が高い抗がん剤の開発が広く望まれている。強い細胞毒性を持つ分子を抗体に結合させて、毒をがん細胞選択的に送り込む抗体ー薬物複合体は、そのような抗がん剤であると注目されている。従来の合成法では、抗体の様々な位置に不均質の結合数で薬物が結合した抗体ー薬物複合体しか作れなかった。一方で、我々が開発した方法を用いると、特定の位置に数を定めて抗体ー薬物複合体を合成できるようになった。この新しい抗体ー薬物複合体は、抗がん効果を示すことを明らかとした。
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