研究課題/領域番号 |
17H01602
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
外科系歯学
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研究機関 | 千葉大学 |
研究代表者 |
丹沢 秀樹 千葉大学, 大学院医学研究院, 教授 (50236775)
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研究分担者 |
坂本 洋右 千葉大学, 医学部附属病院, 講師 (50451745)
皆川 康之 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任助教 (30639787)
小河原 克訓 千葉大学, 大学院医学研究院, 特任研究員 (20372360)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
42,900千円 (直接経費: 33,000千円、間接経費: 9,900千円)
2019年度: 10,660千円 (直接経費: 8,200千円、間接経費: 2,460千円)
2018年度: 11,180千円 (直接経費: 8,600千円、間接経費: 2,580千円)
2017年度: 21,060千円 (直接経費: 16,200千円、間接経費: 4,860千円)
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キーワード | 口腔扁平上皮癌 / ALY / GAD1 / HTR2C / KLK13 / βcatenin / Wnt / Cadherin / カテニン / Wnt経路 / カドヘリン複合体 / カドヘリン / catenin / Lin7C |
研究成果の概要 |
先行研究において、細胞接着機構を制御する遺伝子群(ALY、GAD1、KLK13、HTR2C)と各遺伝子に対する阻害剤(ミルタザピン、3MPA、ルボキシスタウリン、クロロゲン酸)を転移抑制候補薬剤として同定した。本研究では、この遺伝子群の発現抑制株および転移抑制剤を用いて細胞株およびマウスモデルにて転移実験を行い効果を確認した。発現抑制株の結果に加えて、転移抑制剤を作用させた癌細胞株では癌浸潤能が低下していた。さらに、担癌マウスの腹腔内に転移抑制剤を投与したところ、有意に癌転移を抑制した。したがって、本研究結果から、我々の同定した転移抑制剤が臨床腫瘍学的に有効な手段となる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌転移の抑制が実現すれば飛躍的な癌治療成績の向上が期待できるが、この現在の最重要課題に関し、有効な薬剤は未だ開発されていない。本研究では,口腔扁平上皮癌、腺癌、悪性黒色腫に対して転移抑制候補薬剤(クロロゲン酸、ルボキシスタウリン、3MPA、ミルタザピン)を同定しin vivoの転移抑制実験まで行った。クロロゲン酸、ルボキシスタウリン、3MPA、ミルタザピンに関して、組織への転移に関して有意な差を認めた。これらの薬剤は実際の臨床で癌以外の疾患で用いられている薬剤であるため、人体に対する安全性が高く、臨床応用の可能性が高いものと考えられる。
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