研究課題/領域番号 |
17H01678
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 海外学術 |
研究分野 |
水圏生産科学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
荒井 修亮 京都大学, フィールド科学教育研究センター, 名誉教授 (20252497)
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研究分担者 |
縄田 浩志 秋田大学, 国際資源学研究科, 教授 (30397848)
中村 亮 福岡大学, 人文学部, 准教授 (40508868)
秋道 智彌 総合地球環境学研究所, 研究部, 名誉教授 (60113429)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
42,510千円 (直接経費: 32,700千円、間接経費: 9,810千円)
2021年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
2020年度: 5,590千円 (直接経費: 4,300千円、間接経費: 1,290千円)
2019年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
2018年度: 8,580千円 (直接経費: 6,600千円、間接経費: 1,980千円)
2017年度: 16,120千円 (直接経費: 12,400千円、間接経費: 3,720千円)
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キーワード | ジュゴン / MPA(海洋保護区) / イスラム海村 / 混獲 / バイオロギング / 海洋保護区 / 文化人類学 / 受動的音響観察 / 漁撈 / 混獲実態 / 参与観察 / 地域調査 / 海洋生物保全 |
研究成果の概要 |
ジュゴンの保護と同時に、漁民などの地域住民の生活の保証は、重要な課題である。本研究では、ジュゴン生息域での漁民の海域利用特性を、紅海、インド洋、西太平洋に広く分布するイスラム海村において比較研究した。鳴音と摂餌音の水中録音、海域のサウンドスケープの計測、摂餌痕のドローンによる撮影などから、複数のジュゴン追跡に成功した。イスラム海村での聞き取り調査、参与観察、タブレット端末による操業日誌の解析から、ジュゴンの混獲可能性の評価、漁撈が時刻と場所の制限を受けた場合の混獲リスクと漁撈収入の見込みから、漁撈収入を保ちながら混獲リスクを軽減する最適な海洋保護区設定の提言が可能となった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
世界的に絶滅が危惧されているジュゴンが漁網に意図せずに入ってしまう混獲に着目し、混獲が起こりやすい海草藻場周辺における漁撈活動とジュゴンの摂餌回遊様式を海中音響学的手法とドローンによる広域観察手法によって明らかにすることができたこと。タブレット端末による個人の漁撈実態の連続的な計測手法など文化人類学的な手法へのICT機器の導入によって、同時に多数のデータを収集することで、従来からの参与観察に加えて定量的な時系列データを基にしたイスラム海村の宗教的・社会的・文化的特質に応じた最適な海洋保護区設定の提言を可能としたこと。
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