研究課題/領域番号 |
17H01711
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
計算機システム
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研究機関 | 名古屋工業大学 |
研究代表者 |
津邑 公暁 名古屋工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00335233)
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研究分担者 |
五島 正裕 国立情報学研究所, アーキテクチャ科学研究系, 教授 (90283639)
塩谷 亮太 東京大学, 大学院情報理工学系研究科, 准教授 (10619191)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
18,590千円 (直接経費: 14,300千円、間接経費: 4,290千円)
2020年度: 5,200千円 (直接経費: 4,000千円、間接経費: 1,200千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2017年度: 4,940千円 (直接経費: 3,800千円、間接経費: 1,140千円)
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キーワード | 計算機システム / 並列処理 / 共有メモリ / トランザクショナルメモリ / マルチスレッディング / 並行性制御 / ソフトウェア開発効率化 / ハードウェアトランザクショナルメモリ / スケジューリング / ソフトウエア開発効率化 |
研究成果の概要 |
並列処理プログラミングにおいて,トランザクショナルメモリ(TM)は,簡潔な記述で高い性能を達成可能なパラダイムとして有望視されているものの,そのハードウェア実装はマルチノードに対応しておらず,一方ソフトウェア実装は性能が十分でなく,いずれも高性能計算の基盤として用いるには十分でない。 本研究課題では,TMのスケジューリングや,競合アクセス解決方法の改良により性能を改善できることを示した上で,それらを組み込んだ,マルチノード対応TMのプロトタイプを実現した。このプロトタイプは未だ実用には不十分であるが,従来のTMが持つ問題を部分的に解決しており,TMの高性能計算基盤としての可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究を通じて,シミュレーションにより検討したTMが持つべき機構やインタフェースについて得た知見は,将来の汎用プロセッサ上のTM実装に対して,あるべき道筋を与えることができるものである. また本研究により実現した,マルチノード向けTMのプロトタイプにより,高性能計算基盤としてのTMの可能性が示された。更に研究を進めこのプロトタイプの実用性を向上させていくことで,高性能計算分野でこれまで用いられてきたMPIやOpenMPをこれで置き換えることが可能となる.その結果,TMの持つ高い生産性により,HPCを用いる多くの学術分野・産業の発展を促進することが期待できる.
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