研究課題/領域番号 |
17H01853
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
堀川 恵司 富山大学, 学術研究部理学系, 准教授 (40467858)
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研究分担者 |
酒徳 昭宏 富山大学, 学術研究部理学系, 講師 (20713142)
酒井 英男 富山大学, 大学院理工学研究部(理学), 名誉教授 (30134993)
関 宰 北海道大学, 低温科学研究所, 准教授 (30374648)
村山 雅史 高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 教授 (50261350)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,330千円 (直接経費: 14,100千円、間接経費: 4,230千円)
2019年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2018年度: 4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2017年度: 10,920千円 (直接経費: 8,400千円、間接経費: 2,520千円)
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キーワード | アラスカ湾 / 融氷期 / コルディレラ氷床 / 生物生産 / 環境DNA / 山岳氷河融解 / 環境変動 / 地球化学 / アラスカ |
研究成果の概要 |
アラスカ湾水深約700mの地点で8.5mのピストンコア試料を採取し,過去1.7万年前までの年代モデルを作成した.さらに,非破壊蛍光x線分析,砕屑物のSr,Nd,Pb同位体分析,浮遊性有孔虫殻の炭素酸素安定同位体比分析,バイオマーカー分析,IRD存在量の画像解析など,様々な地球化学データを分析し,アルケノンC37:4データから,氷河融解時期がこれまで議論されていたBA期だけでなく,ヤンガードリアス期にも最大ピークがあることを明らかにした.融氷期の氷河融解量の推定に関する最初の論文を2020年6月中に投稿を予定し,氷河融解に対するアラスカ湾沿岸域の生物相の応答についての論文も随時公表していく.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
約2万年前の氷期には,北アメリカ北西部に現在のグリーンランド氷床に匹敵する量の氷床が存在していた(コルディレラ氷床).先行研究では,14.5-14.0万年前の全球の温暖化とともにコルディレラ氷床の半分が一気に融解したと考えられてきたが,本研究では,大規模な融解は14万年頃と12万前頃の2度に分けて発生していたことを新たに明らかにした.融解史が明らかになったことで,氷床モデルの高精度化に貢献する.
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