研究課題/領域番号 |
17H01951
|
研究種目 |
基盤研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
家政・生活学一般
|
研究機関 | 大妻女子大学 |
研究代表者 |
水谷 千代美 大妻女子大学, 家政学部, 教授 (00261058)
|
研究分担者 |
梶原 莞爾 信州大学, 繊維学部, リサーチフェロー (10133133)
弘田 量二 松本大学, 大学院 健康科学研究科, 教授 (20448385)
壬生 尚美 日本社会事業大学, 社会福祉学部, 教授 (40312186)
|
研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
|
配分額 *注記 |
16,510千円 (直接経費: 12,700千円、間接経費: 3,810千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2019年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2018年度: 7,410千円 (直接経費: 5,700千円、間接経費: 1,710千円)
2017年度: 7,020千円 (直接経費: 5,400千円、間接経費: 1,620千円)
|
キーワード | 介護現場の不快臭 / 嗅覚 / 不快臭の原因物質 / 脳血流 / オキシヘモロビン / オキシヘモグロビン / 体臭 / マスク / 鉄フタロシアニン加工布 / においの生理反応 / 皮膚の常在菌 / 不快臭 / においと生理反応 / 生理反応 / 身体起源の不快臭 / 消臭性 / 抗菌性 / 皮膚常在菌 / 介護のにおい / においの快不快度 / においの定量化 / 在宅介護 / 身体起源の悪臭 / 排泄物臭 / 加齢臭 / 医療・福祉 / 悪臭 / 消臭性繊維 |
研究成果の概要 |
在宅介護現場の不快臭は大きな社会問題である。本研究では、実際に在宅介護現場の不快臭を収集し、不快臭の種類と不快臭物質を同定した。その結果、身体から発生する不快臭で、汗や加齢臭を想起させる脂肪酸類やノネナール、尿などの排泄物を想起させるフェノール類が検出された。また、被験者に快適臭と不快臭を交互に呈示し、においに対する生理反応(心電図、呼吸変化、前頭葉の脳血流量)を計測した。その結果、不快臭の吸入は交感神経を亢進し、心拍数が増加した。また、不快臭呈示中の脳血流量が増加し、不快臭が人体に与える影響を確認できた。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
介護現場で発生する排泄物臭や体臭などの身体起源の不快臭は世界中で問題視されている。本研究は一般住宅での介護現場の臭いを分析し、不快臭の種類と臭気物質を同定できたことにより、我々がこれまでに消臭性繊維を用いて不快臭源近傍で消臭する方法を提案してきたがこの方法が適用できることが明らかとなった。また、臭気分析結果から消臭方法が提案でき、不快臭による在宅介護環境を改善することが可能となった。さらに、におい評価はこれまでに嗅覚で行っていたが、脳活動であるオキシヘモグロビンの変化量から不快臭を定量化する新たな指標とすることができることを示唆している。
|