研究課題
基盤研究(B)
クエン酸、ビール、米のとぎ汁などの洗浄に関する情報を分析した結果、ビールの洗浄要因がビタミンEによるものと主張する誤情報が見出された。また中和によって洗浄されるとする酸・アルカリ中和説が化学的に誤りであることが確認できた。実験的検証により、酸による金属汚れ除去はルシャトリエの原理で説明するのが適当と結論付けた。またビールの洗浄力はアルコールとタンパク質、米のとぎ汁の洗浄力はでんぷん粒、タンパク質、米ぬか油等の複合的な効果によることが分かった。確率密度関数法による相互作用の評価や紫外線を用いた画像解析等の周辺技術の研究も進めた。
消費者情報は便利で役立つ材料であるが、その中に誤情報が入り込みやすい点が問題である。本研究はナチュラルクリーニングを題材として、科学的な誤情報を明示するとともに、その原因が何によるかを明らかにした。消費者情報環境を整備するうえで貴重なデータが得られた。また過去の生活の知恵から、エマルション洗浄や各種塩溶液による洗浄技術開拓につながるヒントを得る一つのパターン化が確立された。確率密度関数法が画像解析の洗浄性評価手法の発展に寄与した点も評価できる。
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すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (56件) (うち国際学会 7件、 招待講演 1件)
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