研究課題/領域番号 |
17H02037
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会システム工学・安全システム
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
花岡 伸也 東京工業大学, 環境・社会理工学院, 教授 (90467027)
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研究分担者 |
奥村 誠 東北大学, 災害科学国際研究所, 教授 (00194514)
久保 幹雄 東京海洋大学, 学術研究院, 教授 (60225191)
間島 隆博 国立研究開発法人海上・港湾・航空技術研究所, その他部局等, 研究員 (30392690)
伊呂原 隆 上智大学, 理工学部, 教授 (60308202)
橋本 英樹 東京海洋大学, 学術研究院, 准教授 (70548114)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2019年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
2018年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2017年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | 人道支援ロジスティクス / ラストマイル輸送 / 緊急支援物資輸送 / プッシュ型 / プル型 / 支援物資輸送 / 仮設ロジスティクスハブ / 複数輸送機関 / ドローン / カンバン方式 / バケツリレー方式 / 事前巡回路戦略 |
研究成果の概要 |
本研究では,物資需要情報が十分に共有されていない状況において,緊急支援物資のラストマイル輸送の際に,プル型の物資輸送方式としてカンバン方式の導入を想定したシミュレーションモデルを構築し,熊本地震を対象に分析した。プッシュ型からプル型へ切り替えるタイミングの影響を分析した結果,できるだけ早くプル型に移行することにより,輸送車両台数と物資平均在庫量を減少させ,集積所での輸送車両待ち時間が無くなることを示した。また,集積所での輸送車両待ち時間や一回の輸送にかかる時間は,二次集積所がある方が短くなるものの,一部の避難所で支援物資不足の時間がより長くなってしまうことも明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
熊本地震発生後,プッシュ型の緊急支援物資輸送が実施されたものの,不十分な情報共有等のために二次集積所におけるトラックの待ち時間や物資滞留が発生し,ラストマイル輸送は失敗した。プル型の物資輸送方式であるカンバン方式の導入を想定したラストマイル輸送として,本研究で構築したシミュレーションモデルを用いることにより,プッシュ型からプル型へ切り替えるタイミングや二次集積所の活用の影響について,支援物資不足の避難所数,輸送車両台数,集積所での車両待ち時間,支援物資需要量,支援物資平均在庫量,一回の輸送にかかる平均時間を算出し,その判断を支援できる。
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