研究課題/領域番号 |
17H02099
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
生体医工学・生体材料学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
松崎 典弥 大阪大学, 工学研究科, 教授 (00419467)
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研究分担者 |
井上 正宏 京都大学, 医学研究科, 特定教授 (10342990)
西原 広史 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 教授 (50322805)
狩野 光伸 岡山大学, ヘルスシステム統合科学研究科, 教授 (80447383)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,680千円 (直接経費: 13,600千円、間接経費: 4,080千円)
2019年度: 5,070千円 (直接経費: 3,900千円、間接経費: 1,170千円)
2018年度: 5,980千円 (直接経費: 4,600千円、間接経費: 1,380千円)
2017年度: 6,630千円 (直接経費: 5,100千円、間接経費: 1,530千円)
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キーワード | 三次元組織 / 腫瘍 / 間質 / 灌流培養 |
研究成果の概要 |
本研究では、患者由来がん細胞と免疫細胞の共培養が可能な灌流型3次元腫瘍-間質組織の構築を検討した。細胞集積法を用いることで、患者腫瘍由来のがん細胞塊(CTOS)を内包した、脈管を有する腫瘍-間質組織体を構築できた。また、末梢血単球由来の樹状細胞を共培養すると、CTOSとの相互作用によるがん細胞の生存率低下が確認された。さらに、ジェランガムを犠牲剤として用いることで、小血管構造の構築と灌流培養が可能であった。薬剤感受性試験の結果、抗がん剤と分子標的薬の相乗効果を評価できることを見出した。以上より、当初の予定通り研究を遂行できた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で構築した3次元腫瘍-間質組織体は、がん個別化医療における最適治療薬の探索に有用であると期待される。がん細胞は患者一人一人で性質が異なるため、最適な治療方法、治療薬剤を見つけることが困難である。そこで、患者由来がん細胞を用いて本研究で見出された3次元組織体を作製することで、患者がん細胞の性質を反映して培養できるため、最適な治療薬剤のスクリーニングに有用であると期待される。従って、本研究成果の更なる発展により、がん個別化医療の実現が期待される。
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