研究課題/領域番号 |
17H02186
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用健康科学
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研究機関 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 |
研究代表者 |
菅原 順 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 研究グループ長 (00357261)
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研究分担者 |
前田 清司 筑波大学, 体育系, 教授 (30282346)
樽味 孝 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 情報・人間工学領域, 主任研究員 (40825858)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2020年度)
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配分額 *注記 |
17,030千円 (直接経費: 13,100千円、間接経費: 3,930千円)
2019年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2018年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2017年度: 7,280千円 (直接経費: 5,600千円、間接経費: 1,680千円)
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キーワード | 脳血管疾患 / 動脈スティフネス / 加齢 / 運動 / 心血管系疾患 / 姿勢 / 運動トレーニング / 動脈硬化 / 身体活動 |
研究成果の概要 |
脈波伝播速度法により近位大動脈ウインドケッセル機能を簡便に評価するための動脈推定式を作成した。これを用いて算出した指標(hbPWV)が脳循環動態の拍動性と相関することも示された。また、脳循環に対する姿勢の影響と近位大動脈機能の関与を検証し、立位から仰臥位への急激な姿勢変化が心臓一回拍出量を増大させ、脳の拍動性血流変動を引き起こすと考えられるが、持久性鍛錬者では、近位大動脈のウインドケッセル機能の向上により、脳循環動態が適正に調整されている可能性が示された。脳血管疾患の発症のリスク評価技術、並びに、リスク軽減につながる運動トレーニング介入に関して、有用な知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脳血管疾患は要介護の主要原因であり、その発症リスクが加齢とともに高まる。それゆえ、超高齢社会を迎えた本邦が取り組むべき火急的課題といえる。これを踏まえ本研究では、「発症のリスク評価」ならびに睡眠と身体活動のフォーカスを当てた「ライフスタイル・モディフィケーションによるリスクマネジメント」という観点から、脳血管疾患の発症予防に資する知見の集積を目指した。本研究で得られた成果は、脳血管疾患発症における近位大動脈のウインドケッセル機能の臨床医学的意義を明らかにするとともに、発症予防に資する知見を提供するものである。
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