研究課題/領域番号 |
17H02315
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
日本文学
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研究機関 | 国際日本文化研究センター |
研究代表者 |
坪井 秀人 国際日本文化研究センター, 研究部, 教授 (90197757)
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研究分担者 |
北原 恵 大阪大学, 文学研究科, 名誉教授 (30340904)
川口 隆行 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (30512579)
溝渕 園子 広島大学, 人間社会科学研究科(文), 教授 (40332861)
平田 由美 大阪大学, 文学研究科, 名誉教授 (60153326)
石川 巧 立教大学, 文学部, 教授 (60253176)
宋 恵媛 大阪市立大学, 大学院文学研究科, 准教授 (60791267)
渡辺 直紀 武蔵大学, 人文学部, 教授 (80409367)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2021-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
16,770千円 (直接経費: 12,900千円、間接経費: 3,870千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 4,420千円 (直接経費: 3,400千円、間接経費: 1,020千円)
2017年度: 4,680千円 (直接経費: 3,600千円、間接経費: 1,080千円)
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キーワード | 難民 / 抑留 / 留用 / シベリア / サハリン / 旧満洲 / 戦後責任 / 北東アジア / シベリア抑留 / 在韓被爆者 / 東アジア / 移動 / 植民地 / 記録文化 / 在外経験 / ドキュメンタリー / サハリン残留日本人 / サハリン残留朝鮮韓国人 / 樺太 / ユジノサハリンスク / ソビエト侵攻 / 北緯50度線 / サハリン国立大学 / 新生命 / 残留日本人 / 引揚 / 舞鶴 / 日本新聞 / displaced person / 旧満州 / 安山 / 文化活動 / 文化の越境性 |
研究成果の概要 |
本研究は1930ー50年代北東アジアにおける〈難民〉化した日本人および韓国朝鮮人などの文化活動について理論研究・文化活動研究・比較研究の3部門から研究を行った。理論研究については難民研究の基礎的文献の読書会等を開き、国内および海外から講師を招聘してワークショップを開催した。比較研究については『ツルオカ』『日本新聞』などの分析を進めた。最も力を注いだ文化活動研究については、旧満洲の長春、ハルビン、シベリアのハバロフスク、イルクーツク、サハリン(旧樺太)のユジノサハリンスク等において調査を行うとともに各地の主要大学とワークショップを共催し、当地の研究者との研究ネットワークを構築することが出来た。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
旧満洲・シベリアにおいて日本人留用・抑留者によって発行されていた雑誌・新聞の分析を進めるとともに、旧満洲・シベリア・サハリンを訪問して調査を行うことで、彼らの文化活動の背景にある歴史的文脈をとらえることが出来た。とりわけソ連侵攻以後に難民化した人々の具体的な状況とそれが彼らの種々の表現活動に与えた影響に関する最新の学術的知見を、中国・ロシア等の研究者との共同作業を通じて得られたことは大きな成果である。日本人抑留者の活動を文化や表現という視点から総合的に研究したものは少なく、かつ抑留者の遺骨返還など、未解決の戦後処理問題が関心を集める中で、本研究の成果は少なくない貢献をなしうるものと考える。
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