研究課題/領域番号 |
17H02626
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
社会心理学
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
片桐 恵子 神戸大学, 人間発達環境学研究科, 教授 (80591742)
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研究分担者 |
菅原 育子 東京大学, 高齢社会総合研究機構, 特任講師 (10509821)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
16,640千円 (直接経費: 12,800千円、間接経費: 3,840千円)
2019年度: 2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2018年度: 11,570千円 (直接経費: 8,900千円、間接経費: 2,670千円)
2017年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
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キーワード | サードエイジ / サクセスフルエイジング / 発達 / 生産的活動 / 社会参加活動 / 市民活動 / 高齢就労 / サクセスフル・エイジング / 生涯発達 / 社会系心理学 |
研究成果の概要 |
本研究では、サードエイジの選択肢として就労を含めた生産的活動、市民活動、社会参加活動を取り上げ、活動参加による適応や発達について、7つの研究を行って検討した。 その結果、働いている人は60歳を過ぎても引退後に何をしたらいいかのプランを持っていないことが判明した。また、サードエイジ期に漫然と働き続けることでは、主観的幸福感を高めず、発達もなし得ないこと、社会参加や市民活動に取り組むことで主観的幸福感が高まり、世代性の発達を遂げられることが明らかになった。サードエイジ期にも積極的に新しいことに挑戦し、新たな出会いや経験を積むことで円熟したサードエイジ期となることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在のサードエイジの人々は前の世代より身心ともに健康であり、定年後の期間も長くなくなったにも関わらず、前の世代の適応なロールモデルがなき、サードエイジ期をどう生きるかについて戸惑っている。高齢期の適応についての既存の理論は具体性を欠き、現実の人々への示唆を与えられない。本研究では市民参画モデルに基づき、生産的活動、市民参加と社会参加を取り上げ、その効果を科学的なデータに基づき、サードエイジ期の新たな適応・発達モデルを検討した。本研究の結果、ただ長く就労を継続するのではなく、何か新しい活動に挑戦することの重要性が人々に示された。
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