研究課題/領域番号 |
17H02648
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
実験心理学
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研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
河原 純一郎 北海道大学, 文学研究院, 教授 (30322241)
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研究分担者 |
小川 健二 北海道大学, 文学研究院, 准教授 (50586021)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,810千円 (直接経費: 13,700千円、間接経費: 4,110千円)
2019年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2018年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2017年度: 6,370千円 (直接経費: 4,900千円、間接経費: 1,470千円)
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キーワード | 注意 / ニューロフィードバック / 意図的制御 |
研究成果の概要 |
本研究はトップダウンの認知制御が3つの注意の下位成分を変調しうるかを調べた。注意ネットワーク課題を用いて,認知エフォートをすべて投入する場合と,自分がもつ半分の認知エフォートのみを投入する場合を設けた。行動成績は当初の通り,予定した効果を概ね再現することができたため,この手法は妥当であるといえる。一方で,前年までに実施した脳機能計測実験の結果を再分析したが,予測した部位での神経活動と,認知資源の意図的配置との関連は得られなかった。しかし,意図的な注意制御に関して,視覚探索中の抑制テンプレートを調べたプロジェクトが派生し,その生起要因を特定することに成功した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
注意の逆説的投資効果はこれまで試みられてこなかった方向性であり,新規性のある発見であった。これまでの認知心理学の研究では被験者は全力を使って課題に取り組むことが最良の課題遂行成績を生むことが当然に思われてきた。しかし,本研究では警戒と葛藤制御については50%の投資のほうが100%の投資よりも空間的手がかり効果を強く生じることがわかった。本研究から派生した時間的な探索と隠蔽方略のメタ認知に関する成果は5つの方略を特定した。これらには候補の顕著性に基づく方略に加えて,時空間次元,及び,候補の取りやすさ,時間的な遠さ,初頭・新近効果,無作為選択の方略であった。
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