研究課題/領域番号 |
17H02767
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物性
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研究機関 | 大阪府立大学 |
研究代表者 |
戸川 欣彦 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (00415241)
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研究分担者 |
高阪 勇輔 大阪府立大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (60406832)
岸根 順一郎 放送大学, 教養学部, 教授 (80290906)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
18,070千円 (直接経費: 13,900千円、間接経費: 4,170千円)
2019年度: 3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2018年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2017年度: 10,400千円 (直接経費: 8,000千円、間接経費: 2,400千円)
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キーワード | キラル磁性 / 位相コヒーレンス / 集団ダイナミクス / 巨大スピン応答 / 磁性 |
研究成果の概要 |
本研究では、キラルスピンソリトン格子に代表されるキラル磁気秩序の安定制御と機能発現に寄与する数多くの重要な知見を得て、基盤学理の体系化を進めた。代表的な研究成果は、物質合成ではキラリティ制御の実現、物性計測では表面バリア機構の解明、集団ダイナミクス制御や電気輸送特性制御に基づく物質機能の開拓、理論体系では電磁キラリティの考察に基づくキラル結合系の開拓 が挙げられる。これらの研究成果を基にキラル磁性応用への道筋を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究では「キラル磁性における位相コヒーレンス」という独自の研究アイディアに基づき、物質における対称性の破れからキラル物質機能の発現への道筋を示し、次世代磁気電子デバイスの開発に向けたキラル磁性応用の基盤学理を構築することに成功した。この研究成果は「対称性と機能の相関」という物質科学の根幹を成す問題の解明に貢献したと学術的に位置づけられる。磁性分野を含めた広範な物質科学におけるキラル物質の重要性を明らかにしたという点で物質機能の開拓指針にパラダイムシフトをもたらすと期待される。
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