研究課題/領域番号 |
17H02808
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
応用物理学一般
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研究機関 | 東京農工大学 |
研究代表者 |
生嶋 健司 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20334302)
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研究分担者 |
田川 義之 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70700011)
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研究期間 (年度) |
2017-04-01 – 2020-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2019年度)
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配分額 *注記 |
17,160千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 3,960千円)
2019年度: 4,550千円 (直接経費: 3,500千円、間接経費: 1,050千円)
2018年度: 5,850千円 (直接経費: 4,500千円、間接経費: 1,350千円)
2017年度: 6,760千円 (直接経費: 5,200千円、間接経費: 1,560千円)
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キーワード | 磁性 / 超音波 / 非破壊検査 / 物性実験 / 計測工学 |
研究成果の概要 |
本研究の目的は、音響誘起電磁法(ASEM法)を用いて局所的な磁気ヒステリシス曲線を取得し、その曲線から得られる保磁力や損失等の磁気パラメータを空間マッピングする磁気顕微計測技術を開拓し、局所的に音響励起スピンダイナミクスを探求することである。本研究期間で得られた成果は、(1)音響誘起電磁応答の実部と虚部のヒステリシス曲線の取得を可能とし、保磁力やヒステリシス損失だけでなく、動的な磁気損失の評価を可能にした、(2)高周波超音波プローブにより磁区スケールの顕微イメージングに成功した、(3)鉄鋼における欠陥検査や残留応力の可視化に成功し、産業非破壊検査への応用可能性を示した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
超音波を利用した磁気顕微・画像化技術(音響誘起電磁法)は、新規磁性材料や磁性薄膜の評価、および鋼材等の非破壊検査への実用的貢献が期待される。本研究では、特に、非破壊検査応用に着目し、超音波で得られる鋼材の局所磁気ヒステリシス曲線を測定・分析した。その結果、高効率モーターに利用されている珪素鋼板(電磁鋼板)のエネルギー損失の評価や鋼材欠陥や残留応力分布を可視化することに有望であることが見出された。さらには最近、生体組織においても同様の音響誘起電磁信号が観測され、この超音波による変調・検出技術は、インフラ・鉱工業、素材・医療分野など、広範囲の応用が期待される。
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