研究課題
基盤研究(B)
ミュー粒子の磁場中でのスピン運動の周期へのハドロン寄与と呼ばれる原子核を構成するクォークとグルーオンからの影響を、量子色力学の第一原理計算を行うことによって計算した。ハドロン寄与を現実世界のクォークの質量や電荷に則して、統計誤差を抑え系統誤差を全て評価した計算を行った。その結果、1つめのハドロン真空偏極寄与を0.5%程度、光光散乱寄与を30%程度の精度で決定することが出来た。他の理論計算と合わて理論値は最新の実験値から 標準誤差の 4.2倍程度小さく出ており、このずれが理論・実験の誤差によるものなのか、未知の素粒子や相互作用の発見に繋がるのか非常に重大な問題となっている。
現在までに非常に高精度で測定されているミュー粒子の異常磁気能率と直接付き合わせることの出来る理論物理からの信頼できる理論値を第一原理計算により導出した。最新の実験値は理論値に比べて既知の素粒子や物理法則では説明のつかない有意なずれを示している。近い将来 日米で今よりもさらに4-5倍程度精度の高い実験が計画されており、理論計算のさらなる進展と合わせて、現在の標準模型と呼ばれる既知の素粒子・物理法則を超えた新発見が近い将来もたらされる可能性が高まっている。
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